横綱トランプを終始圧倒、ハリス氏の立合い・踏み込みと「爆笑問題」とは?米大統領選TV討論会 重要ポイントまとめ

 

【移民問題】俺様のターン!のはずがハリス氏に爆笑されたトランプ氏

次は、移民問題で、ハリスはまず「犯罪者の流入を国際連携で止める」「国境警備を増員する」「鎮痛剤のフェンテネル流入を止める」と自分の具体策を並べていました。

これに対してトランプは、いきなりやる気満々となり、「俺のラリーに人が来るのは国を取り戻すため」だとして、移民問題への対処は自分への期待感の中核テーマだと言わんばかりでした。

ここで最悪の暴言が飛び出したのでした。オハイオ州のスプリングフィールドでは「ハイチ系の移民が集結して、地元民のペットの犬猫を食べる…なんという恥知らずだ」と述べたのです。

司会が「現場の市長は否定していますが」と述べると「市長が否定しても、食ってるんだ」といい続け、続けてハリスは国を破壊している」と叫んでいました。

ハリスのほうは、激怒して批判するという姿勢は取りませんでした。「ついに出た」という感じでひたすら笑い飛ばすという表情を見せ、「元共和党の政権関係者200名が自分を推薦した理由がわかる」と言ってのけたのでした。これに対してトランプは「俺は連中をクビにしたんだ。特に軍の将軍連中はひどい仕事した。まあその後で本を書いて儲けたヤツもいるが」と罵倒していました。

移民政策の話ですが、トランプは「1100万の(不法移民)の強制送還はどうやって実行するのか?」という問にはそのままは答えず「連中は全部犯罪者なんだ。ベネズエラは犯罪者を(アメリカに)送り出したから犯罪は減ったそうじゃないか」「(アメリカの)犯罪が減ったというFBIの数字はインキチだ」などと述べていました。

その後は、大統領の不逮捕特権の話、環境政策に関するハリスの立ち位置変更の話があり、さらには(2021年)1月6日の議事堂暴動の話題になっていきましたが、そこでは特に重要なやり取りはありませんでした。

その後、いきなりトランプは「不法移民が投票する選挙はダメだ。俺は2020年には負けてない」と言い出しました。そこで、司会者が「(あなたが当選したら)2020年の選挙管理関係者を逮捕するそうですね」と述べると、ハリスはすかさず「世界のリーダーが笑っている」と批判。これに対してトランプは「ハンガリーの大統領は褒めてくれるよ。オルバンは俺様を世界一だと言ってくれている」などと述べ、何とも子どものような発言という印象でした。

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