【軍事外交問題】ハリス氏大優勢。大統領選の勝因になる可能性も
ここからが軍事外交問題の部分で、ハリス候補はほぼ完璧な受け答えをしていました。共和党の穏健派も含む巨大な票は、恐らくこの部分を聞いて「ハリスは大統領職に耐えうる」と判断した可能性があります。
もしも、選挙戦がこのまま推移して彼女が当選するとしたら、この部分の発言が大きく奏功したということになるかもしれません。
まずイスラエルとハマスの問題について問われると、ハリスは「民間人犠牲はダメだ。停戦が第一。2国家の枠組みで解決へ。自分はイスラエルの自衛権は強く支持する。特にイランの介入については特に抑止する」と明確に述べていました。
一方のトランプは「俺が大統領ならロシアに任せる…ウクライナ戦争を終わらせるんだ。ハリスはイスラエルが嫌いなんだよ、アラブも嫌いなんだ」とフラフラな対応。これに対してのハリスの反論は「トランプは独裁者が好きな弱いやつだ」と有効打。トランプは「プーチンはハリスを推薦したぞ、弱いからだ」と負け惜しみを言っていました(確かにそういった発言はありましたが)。
この後、CMタイムがあり、引き続き軍事外交問題で、話題はウクライナに移っていきました。
司会からは「ウクライナの勝利を望むか」という問いが発せられましたが、トランプはこれには答えず「戦争を終わらせるべきだ。プーチンは俺を尊敬しているんだ。とにかく、アメリカの利害は戦争終結だ」と、露骨な親プーチン姿勢を見せていました。
その後のやり取りはこんな感じでした。
トランプ「ところでバイデンはどこだ」
ハリス「あなたが戦っているのは私であってバイデンじゃない。そもそも、アンタが大統領ならプーチンがキーウに立っている」
トランプ「プーチンはモスクワに座っている。しかも核兵器を持っている(まるで核威嚇が有効だと言わんばかり)。ところで、(ハリスは)開戦3日前にゼレンスキーに会っていても戦争を止められなかったのは弱いからだ」
ハリス「自分はゼレンスキーに5回会っている。大統領が民主主義の重要性を知らないというのはダメだ」
トランプ「NATOは金を払わないならダメだ」
ハリス「アフガニスタン撤退は正しかった。そもそも、アフガニスタンについて弱いディールをしたのはトランプでは。トランプはタリバンをキャンプ・デービッドに招いた(事実)」
トランプ「バイデンは巨額な兵器を残してアフガンから逃げた。バイデンが弱いからロシアは(ウクライナを)攻撃した」









