アメリカ国民が「ハリス氏の勝ち」とジャッジするのは妥当
ということで、軍事外交に関してはトランプの親ロシア色が改めて顕著に表れた形となっていました。この後は、医療保険についてトランプは「オバマケアはダメで、もっといいやつと入れ替える。それまでは続ける」とする一方で、ハリスは、「ヘルスケアは特権ではなく権利」だと述べつつ、現状の民間保険混合型を支持するとしていました(党内左派の強く主張する国営保険は一貫して否定)。
そして、気候変動に関する薄いやり取りがあった後に、最後のコメントが双方から。
ハリス「自分は未来について語った、相手は過去の話ばかり」「アメリカには分断でなく共通がある」「希望、野心などを併せて中小企業を応援する」「生活コストを下げる」「自分はあなたをケアする大統領」
トランプ「ハリスはあれをやるとか、いいことやるとか言うが、だったら(現職の副大統領として)どうして今できてない」「アメリカは失敗国家になっている」「とにかく軍を再建する」「(バイデン=ハリス現政権は)犯罪人を入れる最悪政権だ」
以上が、大まかな今回のTV討論の内容でした。参考までに主催のABCによる全文の書き起こしのリンクを張っておきます。
他にも色々と不規則発言があり、トランプが集会の動員数を気にしていることへのハリス側からの揶揄など「有効打」は他にもあったと思います。ただ、書き起こしでは印象は平板になってしまいますので、あくまで動画を検証して判断するのがいいと思います。
ハリス候補は最初は少し硬かったですが、トランプの「移民が犬猫を食べる」という暴言を「怒らずに笑い飛ば」したあたりから自分のペースで戦えていたように思います。多くの人がハリス優勢という反応を示しているのは、やはり自然であると思います。









