メルセデス・ベンツとBMWが中国で合弁会社を設立。この動きは何を意味するのか?

 

外資ではVWが先行

この分野で先行しているのはVWだ。VWは2019年、一汽集団、一汽VW、江淮(JAC)など関連自動車メーカーや、充電設備大手の星星充電などと合弁「開邁斯(CAMS)」を設立。

現在までに充電ステーション数はすでに1400ヶ所を超え、充電スタンド数は1万3000本を超えている。

「逸安啓」の2026年までの目標を現時点ですでに軽くクリアしている。

アウディを含め、一汽VWのみならず、上汽VW・アウディも充電可能であり、VWのBEVシリーズ「ID.」の底堅い中国販売に貢献する要素がCAMSとなっている。

テスラも急速普及

米テスラも中国において数多くの充電設備を整備している。

2024年8月までに充電ステーション2000ヶ所、充電スタンド1万1500本。この中に含まれるのかどうか不明だが、目的地充電ステーション700ヶ所、同充電スタンド2400本とも発表している。

中国勢も着々

OEMで現時点までに最多と思われるのは中国新興メーカー蔚来(NIO)だ。充電ステーション2100ヶ所、充電スタンド2万1000本を整備している。

このほか、小鵬(Xpeng)、理想(Lixiang)、ZEEKR、埃安(AION)などが自社で充電設備の整備を進めている。

「強強」連合好き中国

中国においてやや勢力に陰りが見えるとされるメルセデス・ベンツとBMWだが、人気の底堅さは変わらない。

この両者のタッグは中国消費者の興味を大いに引くはずで、充電設備の整備とともに、両者のNEVへの興味関心が中国において高まる可能性もある。

CAMSが設立5年で現状の規模を考えると、「逸安啓」は設立2年でその規模に迫る計画であり、両者の力の入れようも見て取れる。

出典: https://auto.gasgoo.com/news/202410/17I70407896C501.shtml

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