ファウチ博士の“犯罪”をケネディ厚生長官が徹底追及
しかし、こういった「1984年型」の独善的な官僚的支配があまりにも露骨過ぎたため、かえって逆に、人々は疑念を抱くようになってしまったのです。
ある意味、トランプ氏はこの流れを上手く味方にしたのではないでしょうか。
そして、ワクチンや薬品への懐疑論者であるロバート・ケネディ・ジュニア(Robert F. Kennedy Jr)を仲間に引き入れた段階で勝負があったのかもしれません。
ケネディ氏は、ウイルスの人工合成などの実験が中国の武漢研究所で行われていた可能性を疑っています。
その彼をトランプ氏は米国の「厚生長官」に指名しました。
もし彼が、そのまま議会で承認され、厚生長官になれば、徹底的に「新型コロナウイルス生物兵器説」の検証に注力するでしょう。

2020年3月、ホワイトハウスで Covid-19 について記者会見を行うアンソニー・ファウチ博士(中央・83)。今後、トランプ大統領とケネディ厚生長官に“疑惑”を徹底追及されるのは必至だ(画像出典:The White House from Washington, DC, Public domain, via Wikimedia Commons | 引用・キャプションは編集部)
武漢研究所に対する「疑惑」は、パンデミックのごく初期の頃からありましたし、アメリカに亡命した中国人科学者も何人かいました。
新型コロナウイルスを分析した結果、「自然発生のものとは思えない」という見解を発表した専門家も少なからずいます。
おそらく、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長にして「感染症に関する米国の第一人者」(ニューヨーク・タイムズ紙)と呼ばれ、長きに渡って米主席医療顧問を務めたアンソニー・ファウチ(Anthony Stephen Fauci)博士もこの問題の重要な鍵を握っているはずです。









