BEV技術の遅れ
さらに、電動化の遅れもポルシェの課題だ。
BEVであるTaycanやMacanは市場に投入されたものの、中国産ブランドの同等価格帯のモデルに比べて航続距離やコストパフォーマンスで劣っている。
これにより、ポルシェは中国市場で競争力を失いつつある。
シャオミの登場
一方、ポルシェにとっての大きな痛手は小米(シャオミ)の戦略的な挑戦である。
シャオミは新型モデルSU7を発表し、ポルシェのTaycan Turboを公然と対抗車種として掲げた。
このモデルはわずか21.59万元(約430万円)という競争力のある価格で提供されており、価格と性能のバランスから多くの消費者を引きつけている。
さらに、このSU7をスーパーカーとして販売を開始するSU7 Ultraは、ニュルブルクリンクで最速4ドア車という称号を得ており、ポルシェが誇る性能面でも優位を示した。
このようなシャオミの攻勢により、ポルシェはブランド価値を揺るがされており、「高級」というイメージだけでは消費者を引きつけることが難しくなっている。
「価値重視」掲げるも逆効果?
この状況で、ポルシェは「価値重視の販売戦略」を掲げ、中国市場でのブランドイメージの維持を試みている。
しかし、この戦略が逆効果となっている面もある。消費者はかつての外資ブランドに対する盲目的な信頼を失い、実用性やコストパフォーマンスを重視するようになってきている。
ポルシェがかつてのようなブランドプレミアムを維持するのはますます難しくなっており、電動化戦略の遅れや新興ブランドの攻勢によって、その地位は大きく揺らいでいる。
このままでは、ポルシェの「神話」が完全に崩壊する可能性もあると見られており、外資系ブランド全体にとっても教訓となる事態が進行中、というのが中国の現状だと指摘する。
出典: https://mp.weixin.qq.com/s/eitSQhGDIicdmiw0L-QLgw
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