新卒の部下のやる気が見られず、仕事が遅いにもかかわらず毎日定時で帰ってしまう、どうしたらいいものか……。世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんに、そんなお悩みが届きました。赤羽さんのメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』のなかで、その質問に答えています。
新卒の部下ですがやる気が全然見られず、定時になるとさっさと帰ってしまいます
Question

部下が5人います。5人目は新卒の部下でやる気が全然見られず、苦労しています。定時になると仕事の途中でもさっさと帰ってしまいます。残業は月20時間くらいまでは問題ありませんし、彼は仕事が遅いので、もう少し努力してほしいのですが。成長意欲がないこういう部下に対してどう接すれば、やる気を出してくれるというか、もう少しましな態度を取ってもらえるのでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。お気持ち大変よくわかります。こういう相談が頻繁にあります。
まずは部署全体で成果をしっかり出す体制を確立する必要があります。
ビジョン提示・合意 → 達成方針提示・合意 → アクション提示・合意 → タスク提示・合意 → 週次のKPI進捗確認会議での問題把握・解決 → 普段からのアクティブリスニングというプロセスがどうしても必要です。
こちらも参考にしてください。
その上で、5人それぞれに業績・成長目標合意書を書き、3ヶ月に一度30分でいいので面談をして各自の長所、成長課題、成長目標、成長目標達成のためのアクションに合意する必要があります。
参考リンク:https://www.instagram.com/p/Ce04xSdPOGe/?hl=ja
新卒の彼/彼女に関しては、そこで成長課題として
- 仕事が遅い(例:○○、○○)
- プロとして、成長するための努力が不足
- 他の人から学ぼうとする姿勢が薄弱
などのフィードバックをし、真正面から突っ込みます。口頭で言おうとすると言いすぎたり、遠慮しすぎたりしますが、業績・成長目標合意書に書いてあれば、長所を7,8点明確に伝えた直後でもあり、すなおに聞いてくれることがほとんどです。
彼/彼女にも問題があるとは思いますが、まずは上司がやるべきことをやってから、ですね。
ちなみに、定時すぐに帰るのは全く問題ないことで、そこに抵抗を感じるのは昭和の考え方です。抵抗を感じていることが彼らに伝わりますので、そこは割り切ったほうがいいです。残業代もつくのだからもっとやってもいいだろう、というのも通用しないですね。
8時間の中で最大の成果を出してもらうように、上記のステップをしっかり踏んでください。そこまでやってもうまく成果を出せない場合、しかも最低3ヶ月、なるべく6ヶ月ベストを尽くしても成果を出せないなら、部署異動を検討してもらう必要があるかもしれません。
ただ、それも「勤務態度」が問題、ということではないと思います。
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