DHAとEPAの摂取量不足は「脳の代謝」に悪影響も。現役医師が明かす「摂るべき食材」とは?

 

EPA・DHAは、穀物や野菜・果物・ナッツなど植物性食品にはほとんど含まれていません。

一部の海草、苔、肉微小藻類には含まれています。

肉微小藻類を食べる水棲小動物や地虫・水鳥・魚・は虫類・両生類・昆虫・肉・臓器・脳・骨髄などの動物性食品にEPA・DHAは含まれています。

さんまには、100gあたりDHAが1600mg、EPAが850mg含まれています。

鯖は、それぞれ970mgと690mgです。

あじやアナゴなど海の魚にもDHAとEPAは多く含まれています。

豚肉は100gあたりDHAが67mg、EPAが0mg含まれています

鶏肉は、それぞれ16mg、と5mgです。

牛肉は、それぞれ4mg、と20mgです。

全卵は、DHAは0mg、EPAは120mg含まれています。

EPAとDHAの含有量に関しては、陸に対して海の圧勝ですね。

精製炭水化物を中心に食事を摂取する文明国の統合失調症は、重症のことが多いのです。

例えば、

・精神疾患患者に対して、ドコサヘキサエン酸(DHA)やイコサペンタエン酸(EPA)を既存の精神疾患治療薬と共に投与すると、症状緩和の増強効果が認められること

・統合失調症では赤血球膜や死後脳で多価不飽和脂肪酸が低下していること

・気分障害では血中のDHAやEPAが低い患者ほど自殺の危険性が増すこと

などが知られています。

このように、脳機能におけるDHAやEPAの役割の大切さが立証されています。

読者の皆さん、DHA・EPAの確保のために海の魚をしっかり食べましょう。

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(財)高雄病院および(社)日本糖質制限医療推進協会 理事長。内科医。漢方医。京都大学医学部卒、同大胸部疾患研究所等を経て、1978年より医局長として高雄病院勤務。2000年理事長就任。高雄病院での豊富な症例をもとに、糖尿病治療、メタボ対策としての糖質制限食療法の体系を確立。自らも二型糖尿病であるために実践し、薬に頼らない進行防止、合併症予防に成功している。

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