アメリカ大統領に再選したトランプ氏ですが、世界が懸念しているのは「いつまで持つのか」ということ。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では国際政治経済学者の浜田和幸さんが、アンチ・トランプ集団の動きも含めて来年の就任式典を不安視しています。
来年1月20日まで持つのか、トランプ次期大統領の命
ぶっちゃけ、トランプ次期大統領の命がいつまで持つのか、世界が懸念しながら注目しています。
中でもロシアのプーチン大統領は事あるごとに、「トランプは危ない」と危険信号を発しているようです。
先週、カザフスタンのアスタナで開催されたCSTOサミットでも、そうでした。
プーチン大統領曰く「先の大統領選挙期間中も何度も暗殺されそうになったトランプだが、今でも、その危険性はなくなっていない。自分はトランプと一緒に仕事をするのを楽しみにしている。残念ながら、アメリカは暗殺大国だから、心配で仕方がない」。
実は、日本では報道されていませんが、アメリカではトランプが当選した翌日から、ほぼ毎日、SNS上を中心に「トランプとその家族を狙った暗殺予告」が目白押し状態なのです。
プーチン大統領に言わせれば、民主党のバイデン大統領やその仲間が「トランプ政権になれば、ロシアとの関係が改善に向けて動き出すので、それを阻止しようとしているのだろう」とのこと。
確かに、思い起こせば、ケネディ大統領の暗殺の背後にも、旧ソ連との融和に動いたケネディ氏を快く思わなかった反共産主義勢力が関わっていたとの指摘がありました。
それでなくとも、分裂と分断が加速する一方のアメリカです。
来年1月20日に予定されている大統領の就任式典をぶっ潰そうとする不穏な動きがあちこちで見られます。
いわゆる「アンチ・トランプ」を掲げる極左集団の数は数百に達している模様です。
彼らは「トランプは金持ち優遇で、俺たち庶民を蔑ろにしている。トランプが指名している閣僚たちは、どいつもこいつも金権主義者ばかりだ。こんなアメリカは許せない」と訴えています。
そして、1月20日に焦点を当て、ワシントンに限らず、全米各地で反トランプのデモを呼び掛けているのです。
もちろん、当日は、熱烈なトランプ支持者も全米からワシントンに結集します。
となれば、当然でしょうが、大混乱と大騒動が避けられそうにありません。
警察や治安当局では押さえが効かないことも想定されるため、軍や州兵の動員も検討が進んでいるとのこと。
先の投開票日には負けたとされる陣営が敗北を認めず、票の数え直しや、騒乱事件を起こすのではないかと懸念されましたが、深刻な事態には至りませんでした。
しかし、1月20日の就任式には選挙結果を認めない過激な集団が満を持して大結集しそうです。
ぶっちゃけ、プーチン大統領が懸念するような「最悪の事態」が起きかねません。
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