中国ホンダのEVに「嫌な」予兆。中国自動車業界を見つめるプロが不安視する理由

 

イエの価格分析

「S7」「P7」もまずはそれに見習うのが最低条件になるだろう。

さらに言えば、どちらかと言えば、中型SUVとはいえ、「S7」「P7」はやや小さめ。

エントリーは10万元台も見据えなければならないかもしれず、日本主導EVシリーズでそれが可能なのか、疑問だ。

特徴はどうする?

その上で、どう特徴を見せられるか、が課題となる。

例えば中国勢の「Model Y」キラーの一つ、蔚来(NIO)の第二ブランド「楽道」の初弾「L60(ONVO)」は、唯一無二のバッテリー交換がある。

バッテリーの充電時間や充電渋滞、バッテリーの劣化、つまり航続距離心配無用で、バッテリーのサブスクBaaSであれば、車両本体価格は15万元程度となる。

また、吉利(Geely)のハイエンドブランド「ZEEKR」も同様に「7X」を出しているが、Geely最新のスマートドライブを搭載している。

ADASではあるが、実質的に自動運転も可能なほどのものであり、これを強みとして打ち出している。

中国若手の研究開発?

中国勢はもちろん、自国の市場ニーズを熟知してそれに対応するような製品を出し続けている。

製品力だけで言えば明らかに「Model Y」よりもいいものなのだが、どうしても「Model Y」に勝てない、という、極めて難しいのが中国中型SU BEV市場だ。

「イエ」は中国若手が研究開発に加わっている、というのを売りにはしているが、日本側の足かせがない場合、それは有効に発揮される類のもの。

今から見れば、やはりシリーズを連発しているのも悪手だ。新しいものの知名度が定着するのにはやはり膨大な時間がかかる。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/67-8iPyxKGK7OZWunXWDsQ

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