社会心理学で「予言の自己成就」という用語があります。
人は意識的にせよ、無意識的にせよ、自分の思い描いた通りの行動に出たがる習性があるというものです。思い描いたことを紙に落とし込むことで、思い描いた人間になる。ナポレオン・ヒルが見つけた法則は、心理学でも証明されているのです。
紙に書き出すことの最大の効果の視覚化、つまり「見える化」できることです。そうすることで、優先順位が高いものはどれかがわかりやすくなります。
子供のころ、こんな経験はありませんか?
明日はテストなのに、なぜかいきなり部屋の掃除を始めてしまう。普段、掃除していなかった部屋が、みるみる片づいて綺麗になっていく。気持ちもいい。きっと明日、親に褒められるし、すっきりした気分になる。でも……明日のテストの点数は1点も伸びないのです。部屋の汚れは落ちたけど、成績も落ちていく。
もし、ノートに、明日のテストのために「やらなければいけないこと」が書き出され「見える化」されていたらどうでしょう?
ノートに、明日までやることを書き出し、それしかやらないと決めて一心不乱に勉強に打ち込めば、点数は伸びます! 点数を伸ばす目的のために、限られた時間内で優先順位の高いことを絞って行うからです。
「やることを書き出すなんて、そんなのわかっている」と思われるかもしれません。 おっしゃる通りです。
しかし、頭ではわかっていてもーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2025年1月9日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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