その逆に「この人に深い話をしてもしょうがない」と思うこともある。
いい話をしているのに反応は薄い。時にはスマホをいじることも。その時点で話す気を失う。
苦戦している営業スタッフは“聞き方に難がある”という特徴がある。
しかもそのことに気がついていない。もし聞き方に難がある営業スタッフに、それを伝えても「そんなことはないと思いますが」と否定するだろう。
Aさんと話をした時のこと。Aさんは起業についていろいろと質問してきた。前もって考えてきたようで、テンポ良く質問してくる。
質問を準備してくるのは素晴らしいこと。準備力も成功するため必要な要素だ。しかし、私の回答に対して反応が薄い。
何を話しても「はい……はい……なるほど」といった程度の受け答え。
話をすればするほど「この内容で大丈夫かな……」と不安になる。
思わず話の途中で「ちょっと違いますか?」と聞いてしまった。そのくらい反応が良くないのだ。
話終わった後Aさんは「本当にありがとうございました」とお礼を言ってくれた。
もしかしたら本当に役立ったかもしれない。しかし、私自身は「力不足だったな」とガッカリ感が残ったのだ。
Bさんと話をした時のこと。同じようにいろいろと質問してきた。Bさんは聞き方が上手い。うなずきや合いの手も絶妙。
話を聞きながら「それでどうなりました?」と興味津々で質問してくる。
話をすればするほど気分が良くなる。こちらもどんどん熱が入ってくる。
最終的には「今日はいい話ができたな」という気分になった。
話を聞くのが上手い人は“いい話をした感”を味あわせてくれる。
できる営業スタッフもまた、お客様に対して”いい話をした感”を味わってもらっている。これが重要なポイントとなる。
誰だって「人の役に立てたなぁ」といった感触を味わえる時は気分がいいものだ。
またトップ営業スタッフはもう一つ優れていることがある。
それはーーー(『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2025年1月31日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)
この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com









