今回の文春砲にも「罠」が仕掛けられている!?
女子アナ上納Aチーム。俺はナカジ、通称フジ編成幹部A。自慢の上納接待に中居も港も日枝もみんなイチコロさ。ハッタリかまして、ホテルのスイートルームから女子アナまで何でも揃えてみせるぜ――。
極論すれば、そのようにも要約できそうな今回の文春砲。もし事実ならフジテレビは完全にアウトな気がしてくる。
ただ、先の記事訂正騒ぎにおいて、何人かの“有識者”やテレビコメンテーターが興奮しながら指摘していたように、『週刊文春』の報道内容を盲信するのは不健全だ。
たとえば、今回の“証拠LINE”のスクショに関しても、「職務上の関係がない他局女子アナをメシに誘って何が悪いんだ」「A氏本人ではなく部下のLINEなんて何の証拠にもならない」といった反論は可能だろう。じっさい、SNSではそのような疑問を持っているユーザーも少なくないようだ。
そこで、50代ネットメディア編集デスクを仮想敵として、元編成幹部A氏の立場から思いつく限りの反論を試みてみた。以下、その想定問答だ。
「証拠とは言えない」「記憶にない」反論は可能か?
――文春が公開したスクショは、私の部下が他局アナを誘おうと別の女子アナに依頼した際のものらしい。だが、少なくともこれに関しては、何かの“証拠LINE”と呼べるような代物ではなく、悪質な印象操作ではないのか?これがダメなら、接待はもちろんプライベートな会食もすべて不可能になってしまう
「ナカジさん、LINEにはあなたの名前が何度も登場しています。それなのに文春がこのスクショだけを日付すら明示せずに出してきた理由を落ち着いて考えましょう。把握していない?そんなわけはありません。むしろ、もっと決定的な証拠を温存している可能性が高いでしょう。反論しやすそうにみえる部分はたいてい罠なので、気をつけないとヤバいです」
――そもそも、私は女子アナを“指名”などしていないし、部下に何かを指示した記憶もない。私の名前を利用して勝手にやった可能性だってあるだろう。関与を疑われるのは心外だ
「ただ、ナカジさんが会食を主導していたと複数の女子アナやフジ関係者が証言していますから…。それに、毀誉褒貶ある人物ではありますが、御社出身の長谷川豊元アナも同様のことを言っています。これは偶然でしょうか?さらに、普通の会食ではちょっとあり得ないほど、手順や役割分担が洗練されすぎている印象が強いですね。編成幹部にまで上り詰めるほど仕事ができるあなたなら、関与の痕跡を残さないくらいは朝飯前かもしれませんが…今は逆にその点が“より悪質だ”と疑われているようですね」
――そんなことを言われても、無いものを証明することはできない。悪魔の証明ではないか
「背理法的なアプローチで間接的に証明できる気はしますが…。それはともかく、事前に普通の会食で女性を安心させておく。会の直前まで場所を教えず有名ホテルのスイートルームに女性を連れ込む。性的トラブルの後には部下にフォローさせる。自分自身は当日の会食セッティングにはタッチしない。このような“手口”に、本当に心当たりはないでしょうか?」
――断じて心当たりはない。あるというなら証拠を出して
「なら、すべては第三者委員会の調査にゆだねられることになるでしょう。ただ、今後も継続的に週刊誌が追い打ちをかけてくる可能性は高いです。第三者委に直接タレコミが入るかもしれません。そうなると、第三者委もナカジさんの疑惑を無視したり、手心を加えるのは難しくなる。たとえば、グランドハイアットのスイートルームのお部屋代は誰が支払ったんでしょうか?領収書の宛名は?中居さんが払うことはなさそうです。部下の方にも無理でしょう。ナカジさんは高給取りだと思いますが、毎回自腹はキツいですよね…。フジから出ているとすれば、会社のお金で有名タレントが女子アナに“全裸手招き”をしていたことになってしまいます。一般的には、それを組織ぐるみと呼ぶのだと思います…」
ここでギブアップ。A氏の立場は非常に厳しく、終始押されっぱなしになってしまった。特にホテル代の出どころに関して、どう答えればよいものか?「スイートルーム飲み」自体を完全否定する材料を見つけてこないかぎり、反論は難しいように感じられた。第三者委でも重要論点になるかもしれない。









