新たな疑惑をフジやテレビ各局はどう伝えるのか?
もう1つ興味深いのは、『週刊文春』が報じたこの新たな疑惑を、フジやテレビ各局はどう伝えるのか?ということだ。
昨年末の『女性セブン』や文春砲第1弾の段階では、各局は“報道しない自由”を行使して完全無視を貫いた。
その後、年が明けて、中居が「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」とするお詫び文を発表した際には、
「(週刊誌などの)報道がすべてじゃないと思ってるんですよ。心から反省してまた新たに頑張るんだったら、それは本当にそれで、やっぱり応援したい」(日本テレビ『news zero』60代一般女性)
「これから改心して頑張ろうと思っているんだったら、それは応援するべきだなと思っている」(TBS『news23』一般女性)
各局はこのような類の“街の声”をチェリーピッキングして事件の矮小化に努めた。その後、フジテレビは1回目の“紙芝居会見”で大炎上し、ほどなくして中居は芸能界引退を発表することになる。
このような経緯から、フジは10時間を越える“やりなおし会見”に臨んだが、その直後に文春の“世紀の大誤報”が伝えられると、テレビ各局はまたもや「私は、ちょっと文春の報道はおかしいと思います」といった街頭インタビューを垂れ流した。一部コメンテーターもこれに追随した。
これでは世論のねつ造になってしまう。同じテレビ業界なのだから、これまで自社でロクに報じてこなかった疑惑について街の人に突然、意見を求めるよりも、自局なりフジなりの声を拾ったほうが、よほど見応えのある番組になるのではないだろうか。
image by: フジテレビ | UK in Japan- FCO, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons









