近い将来、AIの知能レベルは人間をはるかに凌駕する
そう考えれば、近い将来に「博士課程の学生程度の知能を持つAI」が作られるだろうことは明らかだし、その際には「ノーベル賞クラスの学者の知能を持つAI」を作る開発競争が起こります。
ひとたび「ノーベル賞クラスの学者の知能を持つAI」が作られてしまえば、さらなる投資により、そんなAIを1万個、1日に24時間、休まずに働かせることも可能になってしまうため、ノーベル賞クラスの発明が毎日のように起こるようになり、その後は、AIが科学の進歩を担うようになってしまいます。
そんな時代をもたらすために、どのくらいの投資が必要で、そのインフラを動かすためにどのくらいの電力が必要なのかはまだ分かりませんが、人間の知能の上限が1400立方センチ・860億個ニューロンという物理的制約により決まっているのに対し、AIの知能の上限は、投資額と供給できる電力で決まり、結果として「AIが到達できる知能レベルは、人間のそれよりもはるかに高い」ことは、ほぼ確実であると、私なりの納得(=腹落ち)をした次第です。
(本記事は『週刊 Life is beautiful』2025年2月18日号を一部抜粋・再構成したものです。全文(約2.5万字)はメルマガをご購読のうえお楽しみください。初月無料です)
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