第48回日本アカデミー賞で、最優秀主演男優賞に輝いた横浜流星(28)。主演ドラマ『べらぼう』への波及効果が期待されていましたが、視聴率は前回よりも1%低下という残念な結果に。そこに“救世主”として現れたのが、かつての“まいんちゃん”こと女優・福原遥(26)です。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
横浜流星が「日アカ」受賞も、『べらぼう』視聴率は期待はずれ!?
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に満を持して出演すると発表された福原遥に、最新号の『FRIDAY』が熱いエールを送っています。
先週金曜日に行われた『第48回日本アカデミー賞』で、最優秀主演男優賞に輝いた横浜流星を祝して、『べらぼう~』も盛り上がると期待されたのですが、視聴率は逆に前回から1%も数字を落とす結果になってしまいました。
彼のスタッフは毎日、あらゆる細かい面まで、横浜をトップスターにするべく涙ぐましいサポートをしているのを目の当たりにしているだけに、本当に残念です。
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『FRIDAY』がエールを送る福原遥は、2022年後期の朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』でヒロインを務め全国区の女優となりましたが、実はドラマ関係者には、あまりよろしくない話があるようです。
2022年前期は、黒島結菜主演の『ちむどんどん』という朝ドラでしたが、この2022年度の前·後期のドラマは視聴者の反応がすこぶる悪かったと言われています。
前年の『カムカムエヴリバディ』と、2023年の『らんまん』が好評判を呼び、視聴率も良かっただけに、この間に挟まれた“呪われた2022年”が特に浮いてしまい、目立っていることもあるでしょう。
福原遥という女優に関して、視聴者からの評価で見れば、朝ドラ後の民放連続ドラマが参考になるのかもしれません。
2023年7月期の『18/40 ~ふたりなら夢も恋も~』と、2024年7月期の『マル秘の密子さん』です。
『18/40~』は深田恭子との共演で、平均視聴率は6.4%。『マル秘~』は『18/40~』でも共演した上杉柊平とで、平均視聴率は4.6%…残念ながら、どちらもジリ貧状態なのがわかります。
(※視聴率は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)
福原遥の本気が『あの君』級の数字を横浜にもたらすか?
しかし福原に関して注目すべきはなんといっても、2023年8月に公開された劇場映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』でしょう。
公開は16週超にも及ぶロングラン上映になり、最終興行収入成績は約45.4億円にもなったのです。
同年3月公開の、SnowMan·目黒蓮と今田美桜が出演する『わたしの幸せな結婚』が約28億円という最終興収でしたし、昨年末公開された木村拓哉の『グランメゾン·パリ』が、今月に入り“興収40億円突破!”と話題になるほどですから、福原と水上恒司で…と言ったら失礼ですが、大々々成功ですよね。
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『あの君』で福原が演じたのは、1945年にタイムスリップする女子高生…撮影当時は22歳か23歳でしたから少々心配はされたものでした。
物語の設定も、特攻隊員との恋という、今ではあまり理解できない時代の話でしたから、映画関係者たちで公開前にこの映画を推す人間も少なく…大方の予想をいい意味で裏切る結果となった作品になりました。
福原はNHKの連ドラ『正直不動産』にも新人営業社員という役で出演していますが、役柄によって視聴者の印象が大きく変わる女優と言えるでしょうね。
役柄や共演者との化学反応で大きく化ける可能性を秘めた女優…とでも言いましょうか。
『べらぼう~』では、“伝説の花魁 花の井改め瀬川”を演じ、その美しさに誰もが驚かされた小芝風花と入れ替わる形で、横浜演じる蔦重を慕う“当代一の花魁 誰袖”を演じる福原です。
水上や山下智久とは見事な化学反応を魅せた福原が、横浜との相性はどうなるのか…今から楽しみでもあります。
数ヶ月の準備をして臨んだ小芝は、その美しさと、今まで見せたことのない妖艶な演技に、高評価を残しドラマから去ったわけですが、NHKには惜しむ声が多く寄せられ、広報も「まだ退場したわけではありません。ぜひ見守って下さい」と余韻を残しています。
横浜を相手に、福原がどんな花魁を演じるのか…『べらぼう~』の新たな救世主となるのか、注目です。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by: 横浜流星 | スターダストプロモーション