中島聡が懸念する“暗い未来”…底辺クリエイターの失業から始まる「AIによる民主主義の死」に我々はどう向き合うか?

 

AIが人間に変わって政治を運営する社会へ?

しかし、中長期的には、AIが人間に変わって政治を運営する社会がきても不思議はないと私は考えています。

共産主義は、社会のエリートたちが考えた民主主義に変わる国の運営方法でしたが、結局は、権力の座についたエリートたちのエゴのせいで上手くいかない、という矛盾をはらんでおり成功しませんでした。

議会制民主主義も同様で、選挙という形で選ばれた、国民を代表する立場にある政治家も、やはり金権政治の罠に嵌まってしまいます。

私利私欲を持つ人間が政治家をやるかぎり、この問題からは逃れられないのかもしれません。

その意味では、私利私欲を持たないAIこそ政治家に最適なのでは、とも思ってしまいます。純粋に国民のことだけを考え、純粋にデータ・ドリブンな政治を行えるのは、AIだけなのかもしれません。

【ディープ・リサーチ】
人工知能と政府と自由社会の関係:未来への影響

(本記事は『週刊 Life is beautiful』2025年3月25日号を一部抜粋・再構成したものです。この続きはメルマガをご購読のうえお楽しみください。初月無料です ※メルマガ全体約1.7万字)

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