モデルチェンジの言い換え
Lシリーズの今回のものは、従来的な観点で言えば、マイナーチェンジと言える。
ただし、実質的にはフルモデルチェンジに匹敵する進化を実現し、これを「スマート“リニューアル”版」というグレード名で示した形だ。
このように「リニューアル」という言葉は、もはや単なるモデルチェンジやマイナーチェンジを超え、中国自動車業界における競争と進化の象徴となっている。
乱用には問題も
しかし、その乱用には問題もある。
技術的な進化がほとんどない場合でも「リニューアル」という表現を使うことで、消費者に誤解を与えるリスクはある。
また、頻繁な「リニューアル」表記は消費者に「どれが最新か分からない」という混乱をもたらし、ブランドイメージの一貫性も損なう恐れがある。
激しすぎる競争
それでも各社がこの「リニューアル」を一斉に乱用しているように見えるのは、中国における急速な技術進化と競争激化が存在する。
中国市場は世界最大ではあるものの、電動車やスマートドライビングの分野での進化が特に早い。
新技術を即座に反映させることが消費者に対する差別化要素となるため、各メーカーは「リニューアル」を通じて進化をアピールし続けなければならない。
OTAの普及
また、OTA(Over-the-Air)技術が普及し、ハードウェアを変更せずとも「リニューアル」を謳うことが可能になったことも一因となっている。
消費者側も、技術の進歩を極端に求めている風潮があることも、各社が「リニューアル」を乱用する背景になっているようだ。
出典: https://mp.weixin.qq.com/s/VyKS9G3gTQCIFXQgLeTTDQ
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