プーチンの協力なしでは「崩壊」確実なトランプ米国。ウクライナ戦争終結を遠ざける大国の“優柔不断”という大問題

 

戦争の根本的な解決と変革の道を閉ざしている要因

戦争はだめなことは誰しも知っていることですが、同時に戦争は、無垢の生命の犠牲と引き換えに、誰かに大きな経済的・政治的な利益を与えてしまうこともまた事実です。

政治学者の中には「どうしようもないほど、政治が腐敗し、国内、または地域の安定が脅かされ、解決策が見いだせない時には、戦争を起こすことですべてをリセットして作り直すことができる」と何のためらいもなく主張する人が多いのですが、紛争調停を生業にし、かつ戦争によって心身ともに深く傷を負ったり、生命を奪われたりする人々を直に見てきた人間としては、決して与することが出来ない暴論だと考えています。

ただこのような考えが、実は現行世界における政治的なリーダーシップのなかに蔓延し、政治的な利益の実現のために、人々の生命が犠牲にされている現状を生み出し、その根本的な解決と変革の道を閉ざしているように、私は思います。

何だかいろいろとありすぎて、まとまりのないものになってしまったかもしれません。

以上、今週の国際情勢の裏側のコラムでした。

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