1988年ソウル五輪シンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)銅メダリスト、小谷実可子さんの次女が芸能界入りしていることをご存じでしょうか?ホリプロに所属しドラマにも出演中の宮下結衣さん(18)はまだ高校3年生ということで、今後の飛躍が大いに期待されています。芸能記者歴30年超のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
芸能界デビューしていた小谷実可子の次女・宮下結衣
6月4日付の『女性セブンプラス』で、五輪メダリスト小谷実可子の次女・宮下結衣が大手老舗芸能プロダクション『ホリプロ』に在籍する女優であること、そして現在放送中の土曜ドラマ『なんで私が神説教』(日本テレビ)にレギュラー出演していることを知りました。
今から26年前、私は順天堂大学陸上部の元短距離選手で明海大学助教授(当時)の杉浦雄策さんと結婚を発表した小谷を、“マーメイドの新婚生活はいかがなものか”というテーマで取材。当時、新居の周辺を彷徨き歩いたのを鮮明に記憶しています。
小谷実可子「選手」としての説明は省かせていただきますが、ソウル五輪銅メダリストの母と短距離走エリート選手の娘ともなれば、アスリートとして無限の可能性を感じてしまうのが人情です。ですが結局、彼女が選択したのは「女優」という生き方だったんですね。
宮下は、アーティスティックスイミング(シンクロ)の全国大会で3位になったこともあると記事には書いてありました。その成績を聞くと少し惜しい気もしますが、おそらく散々悩んだ上での決断だったのでしょうから、決めた以上はできるかぎり最善を尽くしてほしいと思います。
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元横綱・貴乃花の次女や、キング・カズ三浦知良の長男も
親がアスリートといえば少し前、元横綱・貴乃花を父に持つ白河れいが芸能プロダクション『スペースクラフト・エージェンシー』から退所、という報道を目にしました。
今は離婚していますが、母はフジテレビの元アナウンサー・河野景子さん。デビュー直後には“親の力を借りるのではなく、自分の力で…”と意気込みを語っていた白河でしたが、出演するドラマは母のいたフジテレビ系だけで、独り立ちすることは叶わなかったように思えます。
今後のことは“正式なことが決まり次第、あらためて報告させていただく”とのことで、現時点では何も決まっていないようですが、新しい目標に向かって頑張っていただきたいものです。
芸能界に限らず「親が有名人である」ことは、その子供を優位に立たせることもありますが、「偉大すぎる親」によるプレッシャーが逆効果になってしまうパターンもあるように思えます。
例えば“キング・カズ”こと三浦知良とりさ子夫妻の長男で俳優の三浦獠太。所属事務所も木村佳乃、菅田将暉、松坂桃李らが在籍する大手で、出演作もNHK大河や朝ドラ、話題作と豊富ですが、申し訳ありませんが、“ピン”として印象に残っている演技があるでしょうか…。
やはり、どうしても「三浦カズの息子」とか「キング・カズと設楽りさ子の長男」という前置きが付いてしまう状態から、いまだ逃れられないでいると感じてしまうのは私だけではないでしょう。
他にも残念ながら、親のどちらかや両親が有名人であるがゆえに、周りが勝手に決めた生き方に、本人の意図しない人生が決められてしまったり、作り上げられた道から外れることへのプレッシャーに苦しんだり、周囲からの半端ない“期待外れ感”に曝されてしまう子供たちはとても多いと感じます。
子は親を選べないと言いますが、この世に生まれ落ちた瞬間から“〇〇の子供”という人生が決まっている場合すらあるわけですからね…。(次ページに続く)
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