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STARTO新社長・鈴木克明氏が背負うジャニー喜多川の“重い十字架”…次期社長に東山紀之・キムタク・嵐メンバーの名前が早くも挙がる理由

旧ジャニーズ事務所からタレントのマネジメント業務などを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」の新社長に鈴木克明氏(66)が就任しました。鈴木氏は81年フジテレビ入社。05年の「未成年飲酒」スキャンダル時には編成制作局長を務めていた、いわば“前科”持ちの人物です。さて、今回の人事にはどのような思惑が働いているのでしょうか?芸能記者歴30年超のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

STARTO社の新社長は傀儡か。メリー喜多川氏に頭が上がらない過去

注目されていたSTARTO ENTERTAINMENTの新社長が、元テレビ西日本代表取締役社長の鈴木克明氏(66歳、1981年4月フジテレビジョン入社。取締役編成制作局長、常務取締役、専務取締役、フジ・メディアHD取締役などを歴任)に決まりました。

今回の人事にピッタリの言葉は“傀儡”(かいらい=操り人形の意)でしょうか…。どこから見てもこの茶番劇、キナ臭い匂いがプンプンします。

実は新社長発表の少し前、ジャニーズ事務所元社長の藤島ジュリー景子氏が突然、インタビュー本を出版したのです。私は“これは何か起きるな…”と予感していました。

前代表取締役CEOの福田淳氏、取締役CMOの井ノ原快彦氏、取締役の辰喜一宏氏の3人が、本人の意向と任期満了で退任。藤島氏がインタビュー本を出版。そこからの新社長決定…これらの動きはすべて連動していて、とどのつまり“ジャニー喜多川氏による性加害問題の禊(みそぎ)は十分に済んだ”とする総仕上げ、世間に対する大々的なアピールと見られます。

私が“傀儡人事”と直感した理由は、鈴木新社長がまだフジテレビの編成制作局長だった時代に、ジャニーズ事務所のトップアイドルを巻き込んだ「未成年飲酒スキャンダル」が起きているからです。

今では3人になってしまった『NEWS』がまだ9人だった頃、『バレーボール・ワールドグランプリ2005』というイベントの中継終わりに、番組関係者が当時18歳だったメンバーの内 博貴を酒の席に誘い、泥酔状態になった彼が公共の場で大騒ぎ。警察に保護されてしまうという前代未聞の醜態を晒してしまったのです。

このスキャンダルが尋常なものでないことはすぐにわかりました。当時週刊誌の記者だった私に、担当デスクから直々に「メンバーには絶対接触するなよ!」「フジテレビの関係者も取材するな!」という強いお達しが、速攻で下されたからです。

担当デスクの物言いを聞きながら“あ、これはメリーさんが、相当おかんむりなんだな…”とダイレクトに悟ったものです。

未成年者を酒宴に誘ったフジテレビ関係者の中には、現在、情報・報道番組でコメンテーターとして活躍している菊間千乃弁護士もいたようです。

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鈴木新社長はジャニー氏とメリー氏の“重い十字架”を背負っている

この未成年飲酒スキャンダルが原因で、当時局長だった鈴木社長は進退を問われ、最終的にスポーツ部にいた5人のスタッフとともに重い処分を受けています(ちなみに、当時局のアナウンサーだった菊間は減給処分)。

さらに、メリー氏の怒り心頭にはもうひとつ、内 博貴が故ジャニー喜多川氏の“特注”付きのお気に入りだったという要因もあったようです。

このように、ジャニー氏とメリー氏の“重い十字架”を背負っている人物が新社長に就任とは…“傀儡”と揶揄されても反論の余地はありません。“お飾り”とは、まさにこのような状態を言うのでしょう。(次ページに続く)

さらに次の社長は東山紀之氏かキムタクか、それとも『嵐』メンバーか…

私の頭の中の妄想では、仮に鈴木新社長が役員会議で創業者の意にそぐわない意見を言おうものなら、

「そもそも『嵐』並みのブレイクが期待された『NEWS』内 博貴の未来をボロボロにしたのは、あなたたちの仕業でしょ?」

「じゃあ、内のアイドル人生を原状回復して見せてよ」

なんて返り討ちに遭う姿が浮かんでしまうのですが…。大丈夫でしょうか。

過去に因縁のある人物を新社長に呼んできたのは、何かあったらすぐに首をすげ替えられるように、という理由だと思います。

“これ以上、この会社を世間の晒し者にしたくない…”という創業者筋の強い意向が働いているのは間違いないでしょう。

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気の早い芸能マスコミの中には、早くも“次の社長”を予想し、東山紀之氏かキムタクかどっちだ?と大いに盛り上がっている輩もいますが、さてどうなるでしょうね。

私としては、来年春に解散ライブを控えたあの人気グループの、創業者筋への忠誠心が高い知性派メンバーの彼も適材かと思っているのですが、いかがでしょうか。

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プロフィール:芋澤貞雄

1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

image by: Ned Snowman / Shutterstock.com

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