国分太一の「重大なコンプライアンス違反」は、具体的に何があったのか一切説明されないまま「TOKIO解散」に至るという異常事態に。このコンプラ違反の中身について今、業界内である重大な噂が囁かれているようです。芸能記者歴30年超のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
意外?「長瀬智也は嫌な奴」がTOKIOの第一印象だった
国分太一が「コンプライアンス違反」で無期限の活動休止を発表して以降、“そういえば昔から、国分は何かが変だった…”といった記事が続々と書かれています。
“ジキルとハイド”と称したのは『週刊新潮』。国分は、アイドルとしての爽やかな顔の裏に、目下の者を見下す下劣な顔を持ち合わせていたというのです。
私はこの記事を読みながら、大昔、TOKIOの新曲のプロモーションを頼まれて、都内のレコーディング・スタジオに足を運んだ際の出来事を思い出しました。
これまでにも何度か書いたことがあるエピソードなのですが、こちらが“新曲のプロモーションに協力してあげる”というシチュエーションだったにもかかわらず、ヴォーカルを担当していた長瀬智也は、私に1度も視線を合わせることがなかったのです。
記者の立場としては、何とか記事を成立させなければ、わざわざ足を運んだ意味がなくなってしまいます。そこで、何かいいプロモーションになりそうな答えを引き出そうと、いろいろ質問するのですが、長瀬はまったくもって気の無い返事を繰り返すばかり。まるでインタビューなんて受けていないかのように、抱えていたギターで、誰かの英語の歌を歌っていたのが長瀬でした。当時交際の噂があった某人気女性アーティストのことには一切触れないようにするなど、こちらとしても、なるべく気を配ったつもりでしたが…。
私はこんな体験をして以来、TOKIOといえば“長瀬の嫌な態度”を思い出してしまうようになり(もし他のメンバーが同席していたら変わっていたかもしれませんが)、やはりTOKIOというグループ自体に対してあまり好意的になれず、極力『ザ!鉄腕!DASH!!』も観ないようにしていました。
私が国分太一に抱いた“罪悪感”。見てはいけないものを見てしまった…
さて一方、私が初めて国分を見かけたのは、日本テレビの生田スタジオでした。
思い起こせば今から24年前、現在は『TOBE』代表取締役の滝沢秀明氏(以下・タッキー)が主演するドラマ『SPEED STAR』のプロモーションが目的の取材でした。
共演者には『嵐』大野智、吉川ひなのといった名前もありました…懐かしいですね。
ドラマの収録が終わって準備が出来しだい、タッキーのインタビューが始まる――というスケジュールだったのですが、私が撮影を待っているとき、前室に突如現れたのが国分だったのです。
この頃にはもうTOKIOは、20枚以上のシングル曲をリリースしていた売れっ子でした。私は最初、タッキーのドラマにサプライズで特別出演でもするのか?とワクワクしたのを覚えています。ところがその後すぐ、なぜか周りにいるスタッフたちの様子が、何となくおかしいことに気づいたのです。
スタッフたちに挨拶の声掛けをしながら前室に入ってきた国分でしたが、「会話が続かない」のです。普通は顔見知りのスタッフに挨拶したら、そのままちょっとした世間話などにつながっていくものですよね。
ところが、そのとき国分に挨拶されたスタッフたちは違いました。一瞬だけ笑顔にはなるものの、誰からも「その続き」が無かったのです…。
それで、どうやら国分が“歓迎されないゲスト”であることを理解したのですが、当時はその原因を知る由もありません。私は、何か見てはいけないものを見てしまったかのような“罪悪感”さえ感じたものです。あの時の国分と、周囲のどんよりとした重たい空気は、今でも忘れることができません。(次ページに続く)