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『シン・ゴジラ』では全機が撃墜された重爆撃機

B-2 スピリット

B-2は両用の多目的機能を持つ4発エンジンの重爆撃機。同機はステルス、もしくはデザインおよび材質によって敵レーダーに発見されにくい性質を持つ低可視化航空機、と考えられている。例えば、B-2の飛翼デザインと三角形の姿、〔機体の〕複合材料、コーティングがレーダー照射面を少なくし、以て敵防空網を潜り抜けることが出来る。

積載重量は4万ポンド〔18.1トン〕。初飛行は1989年で、最初の作戦行動は1997年である。空軍は20機のB-2爆撃機をミズーリ州ホワイトマン空軍基地に置く〔今回のイラン攻撃ももちろんここから出撃した〕が、22年に事故を起こした1機の修理に余りに多額を要するので25年度に引退させる。そのためB-2は19機が現役である。

すべてのB-2は核搭載可能である。B-2は、核重量爆弾B61およびB63を搭載できるが、巡航ミサイルは備えていない。2025年にエネルギー省の国家核安全保障局(NNSA)は、B61-12のLEP〔寿命延長計画〕を完了したと発表した。

またNNSAは新型のB61-13を開発中で、これは、国防総省によると、かなりの程度〔打撃が〕難しく、かつ大きな区域の軍事目標に対する攻撃オプションを大統領に付与するもので、B83〔弾頭〕の引退につながる。B-2はまた、堅牢で地中深くに埋められた目標を破壊するよう設計された貫通大量破壊兵器GBU-57などの通常兵器を搭載する能力がある。

空軍は引き続きB-2を近代化しようとしている。2024年には、ノースロップ・グラマン社は、B-2の維持、ステルス、通信の機能、エンジン、ディプレイなどの改善のため2029年までに最大70億ドルを投じる契約を獲得した。

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