「ロリコン検査」は非現実的かつ逆効果。健全な母集団形成がカギに
教員全体の志願倍率が今よりもさらに下がることで利益を得るのは、女子児童に性的な目的で接近しようとする連中です。教員を志望する“悪魔”が採用されてしまう可能性が、どんどん上がってしまうわけです。
これは悪循環ですし、絶対に避けねばなりません。
そこで、手っ取り早い1つのアイディアとして、教員にやや長めの試用期間を設定し、その間に言動を厳しくチェックして悪質教師予備軍を見抜く、という対策が思い浮かびます。
ですが、この種の人物は「目的を達成するまでは我慢する」という悪知恵を備えているので、実際には難しいでしょう。
それに、仮に一線を越えた行動は我慢していたとしても、ともかく女子児童を「性的対象として見ている」わけですから、そんな人物がいるだけでも許せないと感じるのは当然です。
たとえばですが、私立小学校などで「男性なのに、堂々と女子校の教員を志望してくる」という人物は、かなり怪しいわけです。業界では恐らく、採用にかなり慎重になっていると思われます。そこで、もし危険人材をスクリーニングするノウハウがあるのなら、予備軍には絶対に知られないようにしながら、公立校などともノウハウを共有していくということは考えられます。
これは差別になるので非常に難しいのですが、危険人物を見抜く面接の質問を用意する、挙動をチェックする、アニメなど趣味との関連性からリスク度合いを判定するなど、予備軍を判別するノウハウが求められるようになるでしょう。
ただし、これらは冷静に考えるとかなりハードルが高く、実現性の低い対策と言えます。
そこで、現実的なロリコン対策は、とにかく「教員の志願者を思い切り増やすこと」になります。母数が増えれば、危険人物を採用してしまう危険性はどんどん薄まっていきます。
危険人物を事前に見抜くのは非常に難しいので、反対に「良い要素を持った志願者」を多く集めることで、誤って予備軍を採用してしまう確率を下げるのです。(次ページに続く)









