2011年3月11日の地震で判明した事実。日本上空で何が起きていたか
これは、 NASAのゴダード宇宙飛行センターが 2011年3月11日の東北の大地震のあとに公開したデータで明らかになったものです。(外部リンク:関連記事)

2011年3月10日から3月12日までの日本上空の赤外線のエネルギー量の変化(出典:MIT Technology Review)
以下は、NASA や台湾の研究に簡単にふれた科学者の文章です。
【2015年のジャマル・S・シュレア博士の文書より抜粋】
2008年には、米NASAの研究者たちが、上層大気の電子の乱れと地上で発生するの地震の間に密接な関連があることを発見した。この発見は、他の宇宙研究機関が行った同様の研究と一致していた。
人工衛星が、その後地震に襲われた地域の上空100〜600Kmの高度での電子擾乱を拾い上げている。
大規模な地震が発生する前に、電離層内の電子などの電荷粒子の密度の変動が観測され、何度も巨大な信号が検出された。
台湾でも同様の研究が行われ、過去数十年の100回以上の大地震のデータを解析したところ、地震発生の深さが35キロメートル以内のほとんどの地震で、地震発生に先行して、高層大気の電離層における電気的攪乱が起きていることがわかった。
2019年には、京都大学の研究者たちが、「2016年2月の台湾南部地震直前の電離圏異常を発見」というタイトルの論文を出しています。(外部リンク:関連記事)
要するに(すべての地震ではないにしても)、
「地震発生の前には、上空の電離層が攪乱する」
という傾向が非常に明確になってきているのです。
これは、つまりは、
「地震の原因は宇宙から来ている」
ということと同義です。
電子の攪乱だけで地震の発生を予測できるものではないでしょうが、しかし、先ほどの文章には、
台湾でも同様の研究が行われ、過去数十年の 100回以上の大地震のデータを解析したところ、地震発生の深さが 35キロメートル以内のほとんどの地震で、地震発生に先行して、高層大気の電離層における電気的攪乱が起きていることがわかった。
とあり、震源の深さが 35km以内の「ほとんどの地震」で、攪乱が起きていることがわかっています。(次ページに続く)









