九州の空に「異変」、トカラ群発地震との関係は?上層大気の電子の乱れ、東日本大震災前と類似点も

 

「大地震は予測できない」という定説の死角

もちろん、これで正確な地震の発生位置がわかるわけでもなく、それは「地震後になって初めてわかる」ものではあります。

いずれにしても、現在、日本列島の一部で電子数の攪乱がかなり多く発生しているというのは、気にはなります。

そして、それに沿うように、鹿児島では連続して火山が噴火しているわけで、地質的な状況としては、穏やかとは言えない状態なのかもしれません。

世界全体的に見ても、火山の噴火も地震の発生も比較的活発で、過去 1週間のアジア近辺だけでも「マグニチュード 4.5以上の地震」は、以下のように発生しています。

2025年6月29日までの1週間のM4.5以上の地震:89回(出典:USGS)

2025年6月29日までの1週間のM4.5以上の地震:89回(出典:USGS

これで太陽活動も再び活発になると、世界的に地震が繰り返されるのかもしれません。

太陽フレアと地震の関係については、以前にも、ネイチャー誌に掲載された論文をご紹介しています。(外部リンク:関連記事

実際には、災害がいつ来るかはわからないものですので、ある程度の準備をいつも心がけるのもいいかもしれない、という単純な話になってしまうのかもしれないですけれど――(『In Deep』2025年6月29日配信記事より抜粋、再構成)

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