中国には舐められても構わないのか。石破首相が猛抗議すべき「抗日戦争勝利80年」に沸く中国が世界を洗脳する“反日映画”のウソと捏造

 

報道によれば、

櫻井 「8月31日と9月1日には「上海協力機構サミット」が北京の隣の天津であります」

 「中国、ロシア、中央アジア4カ国、それにインド、パキスタン、イラン、ベラルーシの10カ国の首脳が集結します。そして9月3日には、「抗日戦争勝利80周年」のクライマックスである、大規模な軍事パレードが北京の天安門広場で予定されています。中国共産党は、サミットの首脳たちに来賓として参加してもらう考えです」

とのこと。

「反日映画が3本公開!」 中国「反日キャンペーン」の真の狙いとは 櫻井よしこ×垂 秀夫

上記の映画は日本では上映の予定はありませんが、「この映画は日本では公開の予定はないが、オーストラリアや北米などの海外でも相次いで公開されており、国際的にも日本のイメージに影響が出るだろう」、とのことです。

中国で“反日”映画が記録的大ヒット「赤ちゃんを地面に叩きつけ…旧日本軍による残虐行為を殊更に強調」、現地日本人は「何が起こりるかわからない恐怖」

重要なポイントは、前回も述べたように、これら反日映画のストーリーの大部分はフェイク、捏造、架空のものであるということです。それを、中国国内ではあたかも史実のように受け止められ、中国のSNSでは日本を敵視するコメントが相次いでいるのです。

ここまで日本を仮想敵国とするのはなぜなのかというと、やはり国内での締め付けに対する不満をぶつける対象としての反日でしょう。

トランプ政権が世界の警察という立場を放棄し、経済最優先の政策を取っているということは、裏をかえせば人権や民主など、イデオロギー的なことはどうでもいいということで、中国にとっては好都合です。

中国経済は少し下降気味だと言われていますが、経済面においてならアメリカと渡り合えるカードはいくらでもあります。世界の警察が不在となった今、反日キャンペーンを大々的に展開して、中国人に日本は敵だという印象を強く植え付けることができれば、中国共産党は内政をより円滑に進めやすくなるでしょう。中国人たちの理不尽な政策を押し付けられた不満は、すべて日本に向けてもらえばいいわけですから。

日本のメディアは、この「抗日戦争勝利80年」キャンペーンについてはあまり触れないようですが、それでいいのでしょうか。日本政府が口を出せないのであれば、せめてメディアでは大きく取り上げて、日本国内外の視聴者にこんな詐欺のような手法が許されていいのかと、問うべきではないでしょうか。

日本はもっと物言う国家となるべきです。石破茂首相が選挙期間中に、トランプ大統領の関税について「なめられてたまるか!」と強気な発言をしたことはメディアでも取り上げられていましたが、SNSでは国内で言うのではなくトランプ本人に言ってくれ、とのコメントもあったとのことです。

本当に、その通りです。内向きの発言ではなく、きちんと世界に向けて、もっと堂々と批判を恐れず毅然とした態度で様々な発言をするべきではないでしょうか。

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