「高市総裁」誕生にリベラルもフェミニストも激昂。自陣営の主義とは異なる女性の活躍を認めぬ“多様性”に逆行する噴飯モノの理念

 

ジェンダー格差については、前述のように、さまざまな指標があり、上位のものもあれば、下位のものもあるというのが実情です。

その一方で、以前のメルマガでも述べましたが、幸福度の男女差に関する調査においては、日本の場合はほとんど同様の結果が出ています。それは、女性の幸福度が男性の幸福度を大きく上回っているということです。しかもその差の大きさは、世界で1位、2位になるほどの大きさです。

つまり、日本では男性の幸福度と女性の幸福度の差は、世界で1、2位を争うほど大きいということです。言い換えれば、日本では男性の幸福度に比べて、女性の幸福度が世界でもっとも大きい国の一つであるということです。

世界120位「女性がひどく差別される国・日本」で男より女の幸福感が高いというアイロニー

日本は世界で118位という、「世界でも顕著な男尊女卑の国」であるにもかかわらず、女性の幸福度が男性に比べて世界で最も高い国だということになります。となると、「男尊女卑」という現状を望んでいるのは一体誰なのか、という話になります。

男女格差ランキング120位は本当? 「女性が差別される国」日本で男より女の幸福感が高い皮肉

これだけ女性の幸福度が男性より高い国は、「女性に優しい政治」をしていないというのでしょうか?むしろ「女性に優しい政治」をすると、かえって幸福度は下がるのかもしれません。

ちなみに、日本が118位であることを理由として、「選択的夫婦別姓を進展させるべきだ」と主張するメディアやフェミニズム論客もいますが、そもそもランキングの要素に入っていないため、夫婦別姓にしたところで、ランキングが上がることはありません。見当違いか、あるいはわざとミスリードするための言説です。

前回の総裁選挙で高市氏が石破氏に敗れた歳、法政大学の前総長・田中優子氏は、「日本の歴史に残る最初の女性の首相がこの人だったら恥ずかしい」「安倍(晋三)さんが女装して現れた」「中は男でしょ。安倍さんでしょ」などと、かなり差別的な言葉で罵っていました。

法政大前総長の「女装」炎上発言、それでも問題視しない新聞の奇怪なダブルスタンダード

やはりフェミニストの方々は、みんな同じ考えを持っているようです。もちろん、高市氏の政策を批判するのは別に構いませんし、言論の自由として当然のことですが、これをジェンダー問題と絡めると、かなり問題です。

繰り返しになりますが、リベラル勢からすると、保守的な思想を持つ女性は「女性とはいえない」ということになるからです。

しかも田中氏の発言を批判するフェミ勢を聞いたことがありませんし、今回の上野千鶴子氏の件についても同様でしょう。

ここ数年、若い女性の「フェミニズム離れ」が言われていますが、こうした偏狭さに違和感を感じている人が少なくないのでしょう。

「フェミニズム離れ」する若い女子が抱いている違和感の正体

とはあれ、今回フェミニストの方々が、ジェンダーギャップ指数を「意味のないもの」と考え直してくれたのは、日本のためにも良かったことだと思います。恣意的な印象操作はもうできないはずです。

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