NTTドコモから楽天モバまで 「通信大手4社が災害時にエリア分担」への違和感。公平な支援体制は本当に機能するのか?

 

もうひとつ、突っ込みたいのが、今回の取り組みに関する「通信事業者共通ロゴ」だ。

支援を受けた避難所では、どのキャリアのユーザーも充電やWi-Fiなどのサービスを受けることができる。支援したキャリアではなく、どのキャリアのユーザーも受け入れるということで、通信事業者共通ロゴが作られたのだがNTTグループとKDDIが前面に出すぎているように思える。

ユーザーとすれば、避難所で使いたいのは「ドコモのスマホ」「auのスマホ」なのだから、NTTグループやKDDIのロゴが目立つ必要はない。そこはドコモとauのロゴを大きくするべきだ。

また「つなぐ×かえる」というコピーと共に、4つの手が重なりあるマークとなっているのが、この手の色がとにかく気持ち悪い。

各社のコーポレートカラーなのはわかるが、NTTグループのブルー、KDDIのKDDIブルー、ソフトバンクのシルバーはいかがなものか。

せめて、コーポレートカラーは袖だけにして、手はもう少し温かみのある色を使えなかったものか。避難所という気持ち的に落ち込みそうな場所だけに、もうちょっと配慮が欲しかったような気がしてならない。せっかく、普段は競争している4グループが手を取り合って、迅速に避難所を支援していこうという取り組みなのにもったいない。

これがNTTドコモのドコモレッド、auのauオレンジだったら、もうちょっと印象は変わったかもしれない。

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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