夫の行動に違和感を覚えたとき、頭をよぎるのは「まさか浮気?」という疑念ではないでしょうか。しかし、現役探偵の後藤啓佑さんからすると、浮気ではない場合も珍しくないとしています。後藤さんは自身のメルマガ『探偵の視点』で、浮気だと思っていたら「意外なところ」に通っていたという変わったケースも紹介しています。
浮気だと思ったら……
旦那が浮気していた──
そう聞くと、多くの方は「相手は同僚や風俗嬢、夜の店の女性」といったケースを想像されると思います。
実際、探偵として扱ってきた中でも、このパターンは決して珍しくありません。
しかし、先日対応した案件は少し変わったケースでした。
依頼者は30代の主婦の方。
対象者は旦那さんで、ここ1年ほど「帰りが遅い日が週2~3回ほど続いている」とのこと。
仕事は19時に終わるはずなのに、帰宅は22時前後。
理由を聞くと「同僚とご飯」「残業がある」との返事。
しかしどうにも腑に落ちず、調査を依頼されたという流れでした。
このようなケースは、僕たちにとっては比較的分かりやすい部類の調査です。
退勤後からの行動を追えば、「本当に同僚と食事をしているのか」「残業なのか」「別の誰かに会っているのか」──その事実は必ず見えてきます。
そこで、怪しい曜日を3日間連続で追うことにしました。
1日目。
情報どおり19時過ぎに勤務先を出た旦那さんは、車を近くのコインパーキングに停め、近くのマンションの一室へ入っていきました。
当然、調査員たちはその部屋への出入りをしっかり撮影。
次に確認すべきは、その部屋に誰が住んでいるのか。
女性の部屋であれば浮気の可能性が高まります。
しかし今回は、思わぬ形で正体が判明しました。
部屋の外観とネット情報から、その部屋は「メンズエステ店」として使われていたのです。
「なるほど、今日はメンズエステに行っていただけか。」
そう思いながらも、引き続き調査を続行。
2日目、3日目──
結果的に合計6日間の調査を行いましたが、
なんと6日のうち4日は同じメンズエステに通っていました。
料金を調べると、一回あたり約2万円。
週2~3回程度のペースで通っていた計算になり、
月に10万円以上を費やしていたことがわかりました。
依頼者である奥さんが一番怒っていたのは、「メンズエステに通っていた」という行為そのものよりも、家計が苦しいのに10万円以上もメンズエステに使っていたという事実でした。
結果的には、離婚を前提に準備を進めていく方向で落ち着きました。
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