マスコミの「石破攻撃」に便乗した維新の会の議員
そして当時、このマスコミの「石破攻撃」に便乗したのが、奇しくも今は自民党と連立を組んでいる日本維新の会でした。2024年12月16日の参院予算委員会で、日本維新の会の松沢成文議員は、石破首相にこんな質問をしたのです。
松沢成文議員 「総理はヘビースモーカーで有名ですが、1日にだいたいどれぐらいタバコを吸うのですか?」
「総理はタバコを吸うそうですが」や「総理は愛煙家だそうですが」ではなく「総理はヘビースモーカーで有名ですが」という前置き、これだけでも石破首相の国民への印象を悪くしたいという意図が見え見えですが、松沢議員は他にも「自宅では吸わないのですか?奥様は隣りにいますよね?」などと攻撃の手を緩めませんでした。
石破首相は「(喫煙に関しては)多くの方からご指摘をいただき、1日数本まで減りました」と述べた上で「ゼロになるまで、もう少しかなと思っているところでございます」と、禁煙を目指していると答弁したのに、松沢議員は健康増進法の観点から首相官邸や政府専用機でも喫煙は禁止されていると指摘した上で「総理はそうした場所で一切タバコを吸ったことはないと断言できますか?」と詰め寄ったのです。
成人の喫煙は日本の法律で認められた行為であり、禁止されていない場所で他人に迷惑のかからないようにマナーを守って喫煙するぶんには何も問題ありません。
しかし、その一方で、現在では喫煙者はマイノリティーであり、社会的には肩身の狭い思いをしています。そして、人によっては、この松沢議員のように、喫煙者だと言うだけで、まるで犯罪者扱いする人もいるのです。
ま、石破前首相が禁煙しようがしまいがあたしには1ミリも関係ありませんが、ヘビースモーカーで「自民党たばこ議員連盟」の顧問をつとめる岸田文雄首相の次が「自民党たばこ議連」の副会長をつとめる石破茂首相で、その次もヘビースモーカーで「自民党たばこ議連」の副会長をつとめる高市早苗首相というのは、なかなかに煙たい話です。
ちなみに、現在の高市内閣で官房長官から総務大臣に横滑りした林芳正氏もヘビースモーカーで、石破首相と喫煙所でいろいろな打ち合わせをしていたことで有名ですが、高市首相が自分の右腕となる官房長官に抜擢した木原稔氏もヘビースモーカーで、もちろん「自民党たばこ議連」の会員です。高市首相とは古くから親交があり、今回の総裁選でも2人で喫煙所で何度も作戦会議をしたと言われています。
高市首相と言えば、総務大臣時代の「電波停止発言」が有名ですが、当時、総務大臣担当だった女性記者の1人は、タバコがとても苦手だったそうで、高市大臣はいつも服や髪がタバコ臭いので取材が辛かったと言っていました。
ま、自民党では「ドリル姉さん」こと小渕優子氏もヘビースモーカーで「自民党たばこ議連」の副会長を高市首相や石破前首相とともにつとめていますし、今回、高市首相が防衛大臣政務官に抜擢した「エッフェル姉さん」こと松川るい氏もヘビースモーカーで「自民党たばこ議連」の会員ですし、自民党にはたくさんの女性喫煙者がいます。
もちろん喫煙に性差などありませんが、せっかく「日本初の女性首相」が誕生し、安倍方式を踏襲したとは言え今のところ高い支持率を誇っているのですから、ここはひとつ、禁煙してみるというのはいかがでしょうか?これほどまでにタバコが嫌われている昨今ですから、ここで「禁煙」を宣言すれば、それだけで支持率が10%くらい上がるかもしれませんよ?
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