降車不要、音声で完結
このインフラ変化の上に立ち、Liは自社のAIエージェント「理想同学(理想くん)」とアリペイ決済を深く融合、駐車から支払いまでを一切人の操作なしで完結できる仕組みを実現している。
Liの車は目的地に到着すると周囲の環境を自動スキャンし、駐車場のQRコードやナンバープレート認識システムを検知。
駐車場がアリペイ決済対応であれば、AIがユーザーの代わりに決済APIを呼び出し、音声報告だけで支払いを済ませる。
仕組みとしては、ナンバープレート認識で入退場時間を算出、QRコードで読み込んだ先で、ナンバープレートの入力が求められ、それを入力すると、駐車料金が確定する。
Liの最新モデルではQRコードのスキャンやナンバー入力までAIが代行するため、ドライバーは画面操作すら不要だ。
P2Pの改良型
いわゆるパーキングスペースtoパーキングスペース(P2P)のさらなる改良型だ。
自宅駐車場を出発し、目的地の有料パーキングに到着、用事を終えた後再び自宅駐車場へ帰るまで、ユーザーは一度も降車する必要がない。
途中での高速料金・駐車料金・充電料金などはすべて理想くんアリペイ決済と連携して自動処理し、理想くんが音声で進行状況を報告する(充電は今も原則降車が必要で、自動化は構想段階)。
Liは新旧混在する混とんとした中国の都市インフラにおいても、AIが可能な限り対応できるシームレスな仕組みを創出、「降りない自動運転」を現実にしているといえる。
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