低糖質・糖質オフ・糖質ゼロの違いは? 糖尿病医が教える、迷わないための表示ガイド

 

<糖類ゼロ>

チョコレートなどで、よく「糖類ゼロ」とうい表示があります。

具体的には砂糖、ブドウ糖、果糖が含まれていないという意味で、ほとんどの場合、「マルチトール」が甘味料として使用してあります。

マルチトールは糖アルコールの一種ですが、砂糖の半分から9割くらい血糖値を上昇させるという報告もあるので、糖質制限的には「マルチトール」はNG食材です。

とくに、糖尿病の症状が進んでいる人は、普通に血糖値が上がることが多いので要注意なのです。

つまり糖類ゼロという表示は、糖質制限的には、ほぼNGと考えた方がよいです。

<糖質に関する規程>

糖質の定義は「炭水化物-食物繊維」です。

糖質ゼロと糖質オフ。

(1)糖質ゼロ表示できる基準として、

「糖質ゼロ」:食品100gあたり0.5g未満の糖質。

「糖質ゼロ」:一般に飲用の液体では100mlあたり0.5g未満の糖質。

(2)糖質オフ表示できる基準として

「糖質オフ」:食品100gあたり5g以下の糖質。

「糖質オフ」:一般に飲用の液体では100mlあたり2.5g以下。

結論としては、

基本的に、「糖質ゼロ」「カロリーゼロ」なら、まず糖質制限OK食品です。

一方、糖質ゼロ表示でも、100gあたり、0.4g以下の糖質が含まれている可能性がありえることも知っておく必要があります。

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock.com

江部康二この著者の記事一覧

(財)高雄病院および(社)日本糖質制限医療推進協会 理事長。内科医。漢方医。京都大学医学部卒、同大胸部疾患研究所等を経て、1978年より医局長として高雄病院勤務。2000年理事長就任。高雄病院での豊富な症例をもとに、糖尿病治療、メタボ対策としての糖質制限食療法の体系を確立。自らも二型糖尿病であるために実践し、薬に頼らない進行防止、合併症予防に成功している。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ 』

【著者】 江部康二 【月額】 ¥660/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 火・金曜日

print
いま読まれてます

  • 低糖質・糖質オフ・糖質ゼロの違いは? 糖尿病医が教える、迷わないための表示ガイド
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け