「マドゥロ拘束」の衝撃。北朝鮮の金正恩体制は“第2のベネズエラ”にはならないのか?

 

朝鮮中央通信は昨年2025年12月25日、金正恩総書記が原子力潜水艦の建造事業を視察したと報じた。

そこで、金総書記は「最近、建造している攻撃型駆逐艦と原子力潜水艦は、わが艦隊の戦闘力を飛躍させ、安全守護に寄与するだろう」と述べた。

さらに、朝鮮中央通信は26日に金正恩総書記がミサイルや砲弾の向上を視察し、来年から生産能力を拡大するように指示し、「抑止力を高めるうえで特にミサイルと砲弾の生産部門が最も重要だ」と強調した。

さらに朝鮮中央通信は12月29日、黄海で28日に「長距離戦略巡航ミサイルの発射訓練」が行われたが、訓練を参観した金正恩総書記は「戦略的反撃能力の絶対的な信頼性と戦闘力に対する実践的な検証であり、明確な誇示になる」と主張した。この日ミサイルは2発発射された。

さらに年が明けた2026年1月3日に金正恩総書記は「戦術誘導兵器」などを清算する軍需工場を視察し、これらの兵器の生産能力を2・5倍ほど拡大するよう指示した。

北朝鮮は4日に弾道ミサイル数発を日本海に向けて発射したが、これは韓国の李在明大統領が4日から中国を訪れ5日に習近平国家主席と会談するのを念頭に置いての発射だったのか。

北朝鮮のメディアは1月2日、1日に金正恩総書記が金日成る主席と金正日総書記の遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿を党幹部らと参拝したと報じた。

参拝では最前列の中央に娘の金主愛が、金正恩総書記と妻の李雪主がその両脇に立ち、党幹部らが後方に並ぶ構図となっていたが、金主愛が宮殿参拝に同行したことを北朝鮮メディアが配信した写真で初めて確認された。

内外に金主愛の存在感を印象図けるのが狙いで会ったか。いくら軍備を拡張し、娘を後継者づくりに勤しんでいるようだが、今回のベネズエラ大統領拘束という事件では、大統領周辺からの情報が大きかったという。

金正恩総書記の胸中は穏やかではないはずだ。(宮塚コリア研究所 代表 宮塚利雄)

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