「大学の学位」よりも「現場の技能」。日本を支えるブルーカラーの尊厳と実力に注目すべき理由

 

日本を支えるブルーカラー

さらに、彼は財団を設立し、「Work Ethic(働く倫理)」を重んじる若者に奨学金を出すなど、「現場仕事=知的で誇り高い、勝者の選択」というイメージを定着させました。

大卒の学位なんて意味がない。嘘のつけない現場で戦う人たちが、自分を軽視してきたホワイトカラーエリートたちへの逆襲を、極めて誠実な形でマイク・ロウは伝えたのです。

実は、トランプ政権も「ブルーカラービリオネア」を後押ししています。

エリートの象徴である、ハーバード大学など有名私立大学への助成金をカットしようとする一方で、ブルーカラー養成を支援します。

昨年、7月に成立した減税・歳出法(OBBB)では、政府が奨学金「ペル・グラント」の支給対象に、従来の一般大学の授業料だけでなく、26~27学年度から職業訓練などの短期資格取得プログラムの費用も加えることも決めたそうです。

実は、私は工場が好きです。講演会などで呼ばれると可能な限り「現場」を見せてもらうのですが、足を踏み入れた途端、胸が熱くなります。

工場で働く人たちの実直なまでの真面目さに、無性に感動する。彼らからは「上司に評価してもらおう」とか、「いいところを見せてよう」とか、「他人をおとしめてやろう」といった、卑しさや野心を微塵も感じません。

ブルーカラーこそが、日本を支えているのだと、心から思うのです。

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