第二次世界大戦の遠因はアメリカだった!元国税調査官が明かす、関税と金本位制が世界経済を壊した理由

 

●アメリカの金(ゴールド)貯め込みという悪手

またアメリカは高関税政策とともに、もう一つ非常な悪手を打ちました。

それは金のため込み政策です。

第一次世界大戦時、アメリカには、大量の金が入ってきました。

当時の世界経済は、金本位制度がスタンダードだったので、輸出の決済は最終的には金(ゴールド)で行われていたのです。

金本位制度というのは、国が保有している金の量に応じて通貨を発行するというシステムです。

当時、世界の主要国のほとんどは金本位制度を採用しており、日本も1897年に金本位制度となっています。

金本位制のもとでは、金が流入すればそれだけ通貨量を増やさなければなりません。

金本位制というのは、次のようなシステムで、各国の通貨の安定が図られるようになっています。

貿易黒字により、その国の金の保有量が増える
          ↓
   その国の通貨量が増える
          ↓
その国はインフレとなり輸出品も割高になる
          ↓
国際競争力が落ち貿易黒字が減る

金本位制をとる国々は、この手順をとることで、お互いの通貨を安定させてきたのです。

しかしアメリカは、このルールを破ったのです。

アメリカは自国内でインフレが起きることを懸念し、金が流入しているにもかかわらず、通貨量を増やさなかったのです。

1922年8月以降、流入した金は、連邦準備銀行の金準備に含めないようにしたのです。

そうするとどうなるでしょうか?

アメリカは金が大量に入ってくるにもかかわらず、アメリカの国際競争力は落ちません。

アメリカの貿易黒字は、ますます増え、金がますます流入してくることになります。

1923年の末には、世界の金の4割をアメリカが保有していました(その後、第二次大戦終了まで、アメリカの金保有量は増え続け、最終的に世界の金の7割以上を保有するに至ります)。

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