日本人の睡眠時間が短い背景には、長年培われてきた「勤勉さ」への独特な価値観が影を落としています。一方、米国では、一流企業のCEOたちが「8時間睡眠こそが、質の高い意思決定と創造性を生むための最強の投資である」と発信を続けています。いわゆる「睡眠革命」です。
学校でも睡眠の大切さを教える授業があり、教育現場やビジネスの最前線で、睡眠不足はもはや「勤勉さ」ではなく「能力不足」や「自己管理の欠如」と見なされる時代へとシフトしています。
むろん欧米でもハイレベルマネジメントは、ハードワークです。
しかし、裁量権の有無によって、同じ長時間労働でも心身への影響、特にストレスや睡眠の質への影響は大きく異なります。ただし、仕事の責任や重圧が大きいことによる精神的ストレスは依然として大きく、寝つきの悪さ、途中の覚醒などが悪化するリスクは残る。だからこその「睡眠革命」なのです。
かたや日本では……。これ以上書くのはやめておきましょう。
その代わり、と言ってはなんですが、米RAND(ランド)研究所が16年にリリースした調査「Why sleep matters ─ the economic costs of insufficient sleep A cross-country comparative analysis(なぜ睡眠が重要なのか。睡眠不足による経済コストの国際比較分析)」 によれば、睡眠時間が6時間未満の日本にいる労働者が7~9時間の睡眠時間をとるようになれば、1380億ドル(約20兆円)の経済損失を防げると警告したことを加えておきますね。
春眠暁を覚えず。たくさん寝ましょう!
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