あの「名演説」はどこへ
かつてトランプ氏は、第1期目の2019年9月の国連での演説で以下のように語っており、本メルマガVol.91でも「名演説」として取り上げたことがあります。
https://x.com/lotl_frodo/status/1637020771959840770
「それぞれの国には大切な歴史、文化、遺産があり、それは守り、祝うに値するものです。そしてそうすることが我々の可能性や強さに繋がっています。自由な世界はその国の基盤を受け入れねばならず、それを消し去ったり置き換えたりしようとしてはなりません。壮大で偉大な地球を見渡せば真実は一目瞭然です。あなたが自由を求めるなら自国に誇りを持ちなさい。民主主義を望むなら主権を保ち続けなさい。平和を望むなら自国を愛しなさい。賢明な指導者は常に自国民を優先し自国を第一に考えるものです。未来はグローバリストのものではありません。未来は愛国者のものです。未来は主権国家、独立国家のものです。国民を守り、隣人を尊重し、違いを尊重することがそれぞれの国を特別でユニークなものにしているのです」
今聞き返してみても、ここで語っている内容は本当に素晴らしいと思います。しかし、今やあのトランプ氏はどこにも存在しないか、あるいはあの時の同氏の言葉は本心ではなく、単なるまやかしに過ぎなかったのでしょうか。
元支持者も「悪であり狂気だ」
トランプ氏の「文明抹殺」発言を受け、ローマ教皇レオ14世が「容認できない」とコメントしていますが、ローマ教皇がこのような形で世界の指導者に直接意見することは、極めて異例だそうです。また、米国内でも、民主党議員のみならず、かつての保守派支持者たちも、JDバンス副大統領と閣僚たちに対し、合衆国憲法修正第25条を発動して、大統領を解任するように求めています。
その中には、かつてトランプ氏の熱烈な支持者だったMAGAのマージョリー・テイラー・グリーン元共和党下院議員(Xのフォロワー540万人)や、保守系ポッドキャスターのアレックス・ジョーンズ氏(同450万人)、保守系活動家のキャンディス・オーウェンズ氏(同785万人)なども含まれています。
グリーン氏はXへの投稿で、「25TH AMENDMENT!!! Not a single bomb has dropped on America. We cannot kill an entire civilization. This is evil and madness.(憲法修正第25条を!!! 米国には爆弾1つ落ちていない。文明全体を抹殺することなどできない。これは悪であり狂気だ)」と投稿しています。
https://x.com/FmrRepMTG/status/2041499550012084690
「終わりなき戦争を終わらせる」と訴えて大統領に返り咲いたトランプ氏でしたが、今の彼は、他国に一方的な戦争を仕掛け、「文明を滅ぼす」などと発言するまでになってしまいました。
トランプ大統領については、質問コーナー「読者の質問に答えます!」でも追記します。
(本記事は『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中 』2026年4月10日号の一部抜粋です。今号はメインコンテンツ「イラン戦争からの気付きや学び」や「読者の質問に答えます!」、「スタッフ“イギー”のつぶやき」など、レギュラーコーナーも充実。この機会にぜひご登録をご検討ください)
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