極めて確度が高い現職民主党候補の再選。ジョージア州
3.ジョージア州:オソフ(民・現職)対マイク・コリンズ(共)
予測:オソフの再選(確度は高い)
民主党のジョン・オソフ氏は2021年の決選投票で初当選し、今回が初の再選挑戦です。トランプ氏が2024年に約2ポイント差で制した州のため、共和党の最大の攻勢目標と目されていました。しかし人気の高いブライアン・ケンプ州知事(共和)が出馬を見送ったことで、構図が大きく変わりました。
共和党予備選は分裂しました。5月19日の第1回投票では、自らを「MAGA(米国を再び偉大に)の戦士」と称するマイク・コリンズ下院議員が約40%で首位、ケンプ氏が推す元アメリカンフットボール監督デレク・ドゥーリー氏が2位でした。バディ・カーター下院議員は敗退しています。
6月16日の決選投票直前にトランプ氏がコリンズ氏支持を表明し、コリンズ氏が約55%対45%で勝利しました。「トランプ派対ケンプ派」の代理戦争はトランプ派の勝利に終わりましたが、本選挙で穏健層を取り込む上では困難を抱えた格好です。
争点は生活費、関税、移民、そしてトランプ氏との距離です。オソフ氏はインスリン価格の上限設定などの実績を訴え、コリンズ氏を大統領の言いなりだと攻撃しています。コリンズ氏は、オソフ氏を急進左派と一体のリベラルだと描き、トランプ政策の擁護を崩していません。実際のところは、ユダヤ系であるオソフ氏は、民主党内でも中道寄りで、そのことはかなり知られています。
選挙戦は個人攻撃の応酬が目立ち、オソフ氏はコリンズ氏の事務所人事や公金の使い方も糾弾してきました。10月8日の第1回討論会では、オソフ氏が冒頭から「コリンズ氏を裁く場」と位置づけ、攻勢に終始しました。地元紙の評論家は討論の技術面ではオソフ氏の勝ちと評価しています。第2回はアトランタ記者クラブ主催で今週開かれる予定です。
世論調査ではオソフ氏の優勢が明確です。10月初旬のウェッジウッド調査は55%対45%、ビッグ・データ・ポールは投票見込み層で52%対41%です。比較的接戦を示した9月のクアンタス・インサイツでも約4ポイント差で、平均するとオソフ氏が8~9ポイントリードしています。共和党の全国組織が資金を他州へ振り向け始めたとの報道もあります。
オソフ氏については、再選の可能性が高いとされているだけでなく、民主党の中には穏健派の新星だとして、2028年大統領選への待望論すらあるという状況です。
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