トランプついに弾劾か?中間選挙「民主党の上院勝利」と「共和党から相当数の造反」で“裸の王様”に下される審判

 

「データセンター」が選挙戦最大の争点に。オハイオ州

5.オハイオ州(補欠選挙):ハステッド(共・現職)対ブラウン(民)

予測:ブラウンの僅差勝利(確度は低い~中程度)

JDヴァンス氏の副大統領就任で空いた席の残り任期(2028年まで)を争う補欠選挙です。共和党のジョン・ハステッド氏(57歳)は元副知事で、マイク・デワイン知事に任命されて2025年1月から在任しています。州内務長官や州下院議長も務めたベテランで、トランプ氏の支持も得て共和党予備選では有力な挑戦者が現れませんでした。

民主党は、上院を3期18年務めたシェロッド・ブラウン氏(73歳)が復帰を目指しています。同氏は2024年に共和党のバーニー・モレノ氏に約3.6ポイント差で敗れましたが、トランプ氏が同州を約11ポイント差で制する中での健闘でした。シューマー上院院内総務が自ら何度も説得に訪れた経緯があり、民主党内では他の候補が道を譲る形で一本化しました。

選挙戦の最大の争点は「データセンター」です。ブラウン氏は、ハステッド氏が税制優遇でデータセンター誘致を進めた結果、家庭の電気代が上がったとする広告を大量に流しています。ハステッド氏は、ブラウン氏も過去に誘致を支持していたと反論しています。その上で「自分はオハイオの人間、相手はワシントンの人間」という構図を訴え、ブラウン氏はオハイオにはリベラルすぎると攻撃しています。そのほか、関税(州民の60%が反対)や暗号資産規制法案も話題となりました。

討論会は本稿執筆時点で開催が確認できていません。ブラウン氏は2024年にも討論会に応じず、同州の上院選で討論がなかったのは1988年以来でした。ハステッド陣営は今回も、ブラウン氏が討論に応じたら驚きだと皮肉っており、討論の有無そのものが攻撃材料になっています。終盤にはトランプ氏がハステッド氏の応援に入る予定です。

世論調査は夏以降ブラウン氏に傾いています。10月の大手テレビ局の調査は49%対43%、ユーガブは49%対45%、マリスト大学(登録有権者)は51%対43%です。サフォーク大学は47%対44%と、より小さな差でした。平均するとブラウン氏が4~5ポイントリードしています。同じ調査では知事選でも民主党のエイミー・アクトン氏がビベック・ラマスワミ氏(トランプ派でIT長者、インド系)をリードしており、州全体に反トランプの空気が広がっています。

ただし、オハイオでは世論調査が民主党を過大評価してきた歴史があり、2024年のブラウン氏も調査上は互角でした。それでも今回は支持率50%前後を維持しており、全国的な逆風も共和党側に吹いています。というような要素を総合すれば、ブラウン氏の僅差勝利という予測が成立します。仮にブラウン氏が勝てば、ヴァンス副大統領の地元での共和党離れということになります。

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