そんなわけで、これまでの若い女性が主流の日本のCM界だけしか頭の中にないと、
「CM番付に“異変” 40代男性が急上昇なぜ?」
のような発想になってしまう。
よく言えば、40代男性(=おじさん)なのに頑張ってるなぁ、えらいなぁ、といった考え方だ。
逆に言えば、その背後には、40代男性はもうおじさんのクセに・・・というネガティブな考え方が潜んでいるとも言える。
そういう発想の人は、CM番付に40代男性が急上昇したと聞いても、たぶん、
「そりゃ、そうでしょう。」
とは思わないだろう。
でも、1つの凝り固まった考え方に縛られず、幅広く、多様な視点から物事を考えるようにしている方々なら、CM番付に40代男性が急上昇したと聞いて、
「そりゃ、そうでしょう。」
とか、
「やっぱり、そうなるよね。」
などと、すぐにピンとくる方だっているような気がする。
なぜかというと、現在、日本国内の日本人の平均年齢が約45歳だからだ。
ちょうど前々回のこのメルマガの特集で詳しく書いた内容(「NYクリエイターの会」の講演のための原稿)とかぶるが、より詳しく言うと、45.35歳・・・ただし100歳以上はみんな100歳で計算しているため、実際はもっと高い。
算出根拠は、国勢調査。
総務省統計局の公式サイト内で公開されている最新のデータ(2013年推計)に基づく。
〔ご参考〕
●統計データ > 日本統計年鑑 > 本書の内容> 第2章 人口・世帯
※2-7 年齢別人口(大正9年~平成25年)のエクセル参照
この年齢別の人口データから、誰でも簡単に、日本国内の日本人の平均年齢が計算できるのだが、日本国内でそういう風に考えている人は、今のところ、あまりいないようだ。
まぁ、だから
「CM番付に“異変”」
とか報じられるのだろう。
コレ、別に、CM番付に40代男性が急上昇しているってだけの話なら、その事実をどのように受け止め、解釈し、分析しようが、自由だし、まぁ、別に大きな問題はないと思う。
でも、だけど、日常生活に直結してくること、例えば、自分の年齢についての自己認識とかも、これまでの凝り固まった古い考え方に縛られていたら、案外、ヤバイかもしれない。
『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』 Vol.131より一部抜粋
【Vol.131の目次】
1.ニューヨーク最新トレンドや見所の特集
~第131回:「あのニューヨークの・・・」が増えたワケ~
2.多様性のもたらすもの
~日本で40代男性のCMが急増?!~
3. ブログ作りの舞台裏
~出会いと別れの季節に聴きたい曲~
4. Q&Aコーナー
著者/りばてぃ
ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。
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