1月31日の皆既月食がマスコミでも大きく報じられましたが、2月もたくさんの星たちの競演が楽しめそうです。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』は毎月恒例、著者の須田將昭さんによる「今月の星空案内」です。
2月のほしぞら
1月31日の皆既月食、みなさんのお住いの地域ではいかがでしたでしょうか。近畿地方は昼からの曇りで…今回は全国的に天気がくだり坂だったので、もし雲間から見られた! という方がいらしたら、それは本当にラッキーだったと思います。
さて、2月。いつもように今月のほしぞらの案内を書いていこうと思います。
まず2日ですが、しし座の一等星レグルスが月に隠されるレグルス食が起こります。春の星座の星ですから、明け方頃…というのも想像できましたでしょうか。ちなみにこのレグルス食は、中部・東海より北でないと見られません。国立天文台のレグルス食の観測案内には、見られるところ、見られないところの限界線が記されています。だいたい、日本海側では敦賀、そこから岐阜の大垣、羽島を通り、豊田から太平洋側の御前崎あたりを結ぶ線が限界線です。御前崎は線の上にあるので、観測地点によって見えるか、見えないか…がでそうです。岐阜、愛知にお住いの方でしたら、その辺の限界を確認するのも面白いかもしれませんね(ただし、月が明るいこともあるので、天体望遠鏡で高倍率で見ないと、肝心のレグルスが捉えられないかもしれません)。
目で見て楽しむのは、明け方の惑星たちでしょうか。明け方近くには、木星と火星が南東、南の空に見えています。中旬にもなれば土星も東の空から上がってきます。明け方、南から南東の空にかけて、木星、火星、土星の順に見えています。
そして、2月8日の下弦の月が木星近くで見えます。徐々に月は細くなりながら、出る時間も遅くなっていきますが、順番に火星、土星に近づいていきます。9日、10日あたりは火星に近づいています。火星は、そのライバル(?)のさそり座のアンタレスに近いので、赤い星の競演も楽しめますね。
12日には南東の空、低くになりますが、土星に近づきます。細い月と土星の競演ですが、明け方近い空、ほんのり色づいている中で、寒さも忘れる美しさかもしれません。…5時半頃ということで、起きられるかどうかですが…。