街の生花店で一目惚れして購入してきた植物に、もしも「毒」があったとしたら…。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、園芸店でも売られている、少々注意を要する植物5つを紹介しています。
園芸店の毒草
意外と園芸店に並ぶ植物には有毒草がある。大半が煎じて飲まないと毒性は無いことが多いので、問題はないわけですが、名前からして食べられそうなものもあるので注意が必要です。というわけで、お花屋さんで中2心を擽る毒草を手に入れてみたいという人から、気をつけて欲しい毒草までいろいろザックリ紹介してみます。
トリカブト
トリカブトはわりと園芸品種が多く、花も美しいので入手も難しくありません。ただし、栽培となるとけっこうクセのある植物で、梅雨の湿気と夏の暑さに弱いので、梅雨から夏の間は日当たりのあまりよくない場所に避難させておくと安定します。ベランダなど灼熱不可避な場所ではまず枯れます。
カロライナジャスミン
カロライナジャスミンは名前が「ジャスミン」という名前がついているのですが、マチンという猛毒の植物の系統で、全草有毒。日本では食べる虫も限られるくらいの毒草です。実際にこの葉っぱでジャスミンティーを作って入院例もあります。
テッポウユリ
人間には無害。ただし犬猫、その他鳥類に至るまでほぼ全ての生き物に毒なのが百合。とくにテッポウユリは見栄えするので花束などにも使われ、家の中で生け花に使う人も多いですが、小動物には香りからして毒という、人間以外には毒草なので気をつける必要があります。良い匂いに感じるのも人間だけで、基本的にほぼすべての生き物は嫌がります。
ページ: 1 2