子どもに身につけさせたい、相手を理解するための「3つの極意」

shutterstock_1036701376
 

大人も子どもも悩む人間関係ですが、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんは、自分を理解し、他者を理解し、感謝することで人間関係は上手くいき、人生を楽しめるようになると解説。今回は、特に重要な他者を理解するための「3つの極意」についてアドバイスしています。

人間関係を築く力を育む方法は?

Q:父親として、子どもたちになるべく関わろうとしていますが、思春期の真っ只中の子どもたちはなかなか手強いです。気になっているのは人間関係を構築する力です。ビジネスの場においても、人間関係は非常に重要です。今のうちに子どもたちをサポートしてやりたいと思います。(小6女児、中2男子のお父様より)

柳川さんの回答

中央教育審議会における学校教育のキャリア教育のあり方として、子どもたちに「『基礎的・汎用的能力』を育成すること」とあります。この「基礎的・汎用的能力」は4つありますが、そのうちの1つが、「人間関係形成能力」です。親を見ていれば自然にそうした能力は育つ、と言う人もいますが、そうでない子どももいます。親として、具体的にどう支援すればよいのかご紹介します。

1.自己理解

人間関係を図る上での基本は、自分のことを良く知ることがまず必要です。他者は、育った環境も学んできたことも違います。似ている価値観を持っている人はいても、同じ価値観を持つ人はいません。自分と他者は違って当たり前です。これを理解するには「自分を理解する」ことです。自分が大切にしたいものが何かわかっていますか?親としては、子どもに「自分を知る」ことが大切だということを伝えましょう。

2.他者理解

自分の価値観と違う人の言動を非難したことはありませんか?自分が「え?嘘でしょう?信じられない」と思うことでも、その人には当然のことで、その人なりの理由や背景があるからこそ、そうした言動をするのです。

相手を理解するための3つの極意があります。一つは、相手の気持ちや考えを「理解しようとする」こと、「理解すること」が難しいこともありますから、理解しようと一生懸命なことが相手に伝わることが大事なのです。次に、相手の立場に立って考え行動すること。3つ目は、自分の意見や気持ちを分かりやすく表現すること。親として、子どもにこの「3つの極意」を伝えましょう。これは人間関係が上手くいくための極意でもあるのです。

3.感謝をする

人間関係は、良くも悪くも相手があって初めて成り立ちます。他者との関係を上手く保ち続けるためにも、他者へ忘れずに感謝しましょう。自分がしてもらった分は、その方へお返しできなくても、お返しする気持ちで別の他者へ親切にしましょう。「恩返し」も素晴らしいですが「恩送り」をすると、人間関係が広がります。

print
いま読まれてます

  • 子どもに身につけさせたい、相手を理解するための「3つの極意」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け