集合写真や記念写真を撮るだけでなごやかな雰囲気になる…、そんな経験ありませんか?さらにその写真を「飾る」ことはもっと大きい効能がある、とするのは漫画『ドラゴン桜』の指南役として知られる親野智可等さん。親野さんは今回、自身の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』で、円滑な人間関係や仲間意識・帰属意識向上に写真が果たす役割について、具体例を交えながら紹介しています。
写真で人間関係がよくなる。仲間意識・帰属意識も高まる
人間関係をよくするために写真が活用できます。例えば、兄弟の仲をよくしたいと思ったら、兄弟が仲よく写っている写真をたくさん貼っておきます。2人並んで笑っている写真、肩を組んでピースをしている写真、一緒に遊んでいる写真などです。
こういう写真を見るともなく見ているうちに、心の中で「ぼくたち兄弟は仲がいいんだ」と思えるようになってきます。
家族写真もお薦めです。家族みんなで食卓を囲んでいる姿、旅行先でピース、玄関先で並んでにっこり、入学式や七五三のときに親子で笑顔、などの写真です。大好きな家族に囲まれて自分もにっこり、そういう写真を見ているうちに、「私はみんなに大事にされている。うれしいな。みんな大好きだよ」という気持ちが育ってきます。
○○教室でも、ぜひ写真を活用してみてください。生徒さん同士で仲よくピース、生徒と先生が仲よくにっこり、生徒さんが一生懸命勉強している、丸がいっぱいついたページを開いて持っている、こういう写真をたくさん貼っておきましょう。ときには、写真を生徒さんにプレゼントしてもいいですね。そうすれば、親御さんも安心します。
こういう写真を見ているうちに、生徒さんは「○○の先生、大好きだよ。友達もいる。ここで勉強するのは楽しい」と思えるようになって、仲間意識・帰属意識が高まります。
脳科学によると、人間の脳は無意識のうちに常に情報収集していて、また無意識のうちにその情報を組み合わせたり意味づけたりしているそうです。ですから、よい写真を見ているうちに、よいイメージや望ましい認識がつくられていくということがあるのです。
なお、「私の写真は少ない」と感じる子が出ないように、名簿でチェックしてどの子もほぼ同じ枚数にすることも大切です。
初出『Smile』(学研エデュケーショナル)
image by: Shutterstock.com