一昔前は小さな不動産会社でも人気の街の路面に店舗を構えていれば、その街での部屋探しをしている人が次から次へとやってきて手数料を稼げたものですが、今ではWebを利用した集客なしには商売が成り立たなくなったと言っても過言ではありません。メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の読者からも「不動産会社のWeb集客」についての相談が寄せられました。人気コンサルの永江さんは、SEOを考えるときに大切なことについて説明し、徹底的に場所とターゲットを絞って特化することを具体的に勧めています。
不動産会社の効果的なWeb集客方法
Question
経営4年目の路面にある不動産会社代表の知り合いから相談を受けてネット集客を研究してます。横並びが多くて差別化しにくい業種ですし、SUUMOとかat homeの検索結果でも埋没されがち。差別化しやすい新築物件やこだわり物件を独自で会社サイトのホームページで更新していくことは集客的に効果があるでしょうか。それともSNSやポータルサイトに掲載されていない好物件を公開していく方が近道なのでしょうか。
永江さんからの回答
いや、どれだけ好物件を公開してもサイト自体が検索上位に表示されなければ意味がないので、やるなら地域を絞って特化するしかないと思います。
まず最初に、中小不動産会社が大手ポータルサイトに対抗するには横並びの物件や情報を載せても勝てません。ポータルサイト未公開の好物件を掲載するのも良いですが、初めはなかなか検索で上がりづらいので難しいでしょう。
ではどうすればいいかと言うと、わたしなら徹底的に場所を絞って特化します。例えば高円寺ならページタイトルや見出しはもちろん、社名にも「高円寺」を入れ「高円寺 不動産」「高円寺 一人暮らし」等のキーワードで検索上位を狙うんです。
SEOで大切なのは「ユーザーが求める情報を出せばアクセスは自然と伸びる」ということ。お客様が探しているものって何だろうと考えれば、どのポータルサイトでも載っている物件を出しても無意味なのは明らかですよね。その地域に特化し、「●●(場所名)のこだわり優良物件ならお任せ下さい」とPRして情報発信を続ければ自然と人は集まると思います。
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