プーチンも無視できぬ男。ロシアに乗り込む「交渉人」習近平の本気度

 

ウクライナ戦争開戦から1年。長い沈黙を破り、「和平案」を提示した中国政府の動向に注目が集まっています。今日から、国賓としてロシアを訪問する習近平国家主席ですが「これがウクライナ戦争終結の大きな一歩になる可能性がある」と話すのは、メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』の著者である大澤さん。海外紙の報道を紹介しながら、もし中国の調停が成功した場合、米国の面目は丸つぶれになるという見方を示しています。

中国調停出すウクライナ戦争

中東で長年ライバル関係にあるイランとサウジアラビアが10日、外交関係の正常化で合意したと発表しました。

仲介したのは中国です。2016年以来断交していたイランとサウジアラビアを合意させるなんてと世界中がおどろきました。

国際政治における中国の存在感の大きさが示されました。

そして、今週は習近平氏がロシアを国賓として訪問します。

「もしかして、ロシアとウクライナの和平交渉も進展させるのではないか」と世界中が注目しています。

香港サウスチャイナモーニングポストの3月17日の記事をみて見ましょう。

中国の習近平国家主席のロシア訪問は、ウクライナ戦争終結の一助になるか?

中国が仲介したイランとサウジアラビアの合意から間もなく、習近平の3日間のロシア訪問が実現する。

ロシアは、今回の訪問で両国は包括的パートナーシップについて話し合うと発表した。

中国外務省の汪文斌報道官は、 習近平の訪問は世界平和を促進するためでもある と述べた。

「我々は常に、政治的対話が紛争や争いを解決する唯一の方法であると信じている。一方的な制裁や極端な圧力は、矛盾を激化させ、緊張を高めるだけで、世界のほとんどの国の利益と期待に沿うものではありません」

解説

中国ウクライナ調停のやる気が見える報道官の発言です。

欧米からの経済制裁を受けているロシアは多くの面で中国に頼らざるをえず、中国の和平提案をプーチンはむげにできません。

それではウクライナはどうなのでしょうか? 

中国ウクライナにロシアとの交渉のテーブルに着くように圧力をかけられるのでしょうか?

答えはイエスです。強い圧力がかけられるのです。

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