コツコツ稼いで元手を増やしてから運用するイメージのある投資。しかし今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、 いきなり大きなお金を運用して、1年で1億円を稼ぐという豪快なものです。
資産1億円を最短で目指す⇒『1年で億り人になる』
戸塚真由子・著 サンマーク出版
こんにちは、土井英司です。
本日ご紹介する一冊は、現在ベストセラーとなっているお金本。
著者は、資産家と3回結婚し、3回離婚。大富豪の師匠を持ってから資産が1億円を超え、わずか3カ月でFIREを達成したという、資産構築コンサルタントの戸塚真由子氏です。
本書の斬新なところは、コツコツ稼いで元本を作ってから運用するのではなく、いきなり資金調達して、大きなお金を運用することを説いている点。
日本人に多いPL(損益計算書)脳を脱却し、BS(貸借対照表)脳で資産を増やす考え方を推奨しています。
初心者でもできるように、「16の資金調達アプローチ」というのがまとめられているので、やりやすいところから手をつけるといいでしょう(クラウドファンディングを行う、不用品を売る、情報や経験を売る、親や知人から借りる、など)。
投資で破滅しがちな人が考える、
1.小さな元本に
2.大きなレバレッジをかける
パターンではなく、
1.大きく資金調達し、
2.元本割れリスクの少ない現物に投資する
のが著者のスタイルで、そのためのヒントも示しています。
初心者がこれだけ読んで実際に投資するのは難しいと思いますが、ビジネス、投資の勘所としては、鋭いところを突いていると思います。
また、お金の情報弱者が騙されがちなポイントについてもまとめてくれているので、「本当のお金持ちはどんな人か」「本当に儲かる投資とはどんなものか」、理解が深まると思います。
まとめて言えば、「お金が欲しい。でも元本がない」人にとって都合の良い情報は一切書かれていません。
極めて王道の投資の考え方が説かれていますが、頻繁に登場する「億り人ファイル」(億万長者たちの横顔)が面白く、また王道ながら常人からは遠い、富裕層の投資実態が読ませてくれます。
お金持ちに興味のある方なら、きっと楽しめる一冊だと思います。