北朝鮮が韓国全域に汚物の入った風船を飛ばしました。タイマーをセットした風船は今までで最も多い数だったそうです。何のためにそのようなことをしたのか、無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が解説しています。
北朝鮮、汚物風船約260個を飛ばす
北朝鮮が28日夜から韓国全域に汚物風船を飛ばしている。慶尚道(キョンサンド)など韓国側地域でも対南風船が発見されている背景には、北朝鮮の対北朝鮮ビラ散布対応戦略とみられる。特に全国各地に対南風船が飛んだのはタイマーを活用したためと分析される。
軍当局は、数年前に北朝鮮が韓国側に風船を飛ばした時と比べて風船の材質が良くなり、風船にタイマーをセットしたことも一部影響を及ぼしたと分析する。
29日、軍当局によると、同日午後4時基準で韓国軍が識別した北朝鮮の汚物風船は260個余りと集計された。これは、これまでの1日間で北朝鮮が韓国に飛ばした風船の数の中で最も多い。軍は化学兵器迅速対応チーム(CRRT)と爆発物処理チーム(EOD)を出動させ、風船と中身を回収している。
軍関係者は「過去に北朝鮮が年間1000個程度の風船を散布したことがあるが、今回はその当時と比べて1/5に達する量を一日で送った」と説明した。
続いて「現在浮いている風船はない」として「今夜までこれ以上飛んでくるものがなければ散布を止めたと見ることができる」と付け加えた。韓国軍が北朝鮮の対南風船を捉えたのは、28日夜9時頃からだったという。軍は当時、韓国に風船を送るのに良い風が吹いたと推定する。
対南風船は何よりも風の影響を最も多く受ける。このため、昨夜、北朝鮮が北風や北西風などが吹く時期を選んで、韓国側に風船を送った可能性が高い。
現在、北朝鮮の汚物風船は韓国全域で発見されている。慶尚北道永川(ヨンチョン)、慶尚南道居昌(コチャン)でも汚物風船を発見したという情報提供が相次いでいる。軍は、北朝鮮が大韓民国全域に風船を散布することを意図しなかったと見ている。北朝鮮がその程度の能力も備えておらず、たとえ韓国軍が計画したとしても、特定地域に送ることが容易ではないという判断からだ。
北朝鮮は今回の汚物風船にタイマーをつけたが、風船を破裂させるタイマーが適時に作用せず、韓国側まで飛んでいった可能性が提起されている。ここに北朝鮮の風船材質が2016年と比べてさらに良くなり、途中で爆発せずに遠くまで飛んでいった可能性もあるという分析も出ている。
北朝鮮の風船は空中でタイマー装置で割る方式で作動するという。(割れれば汚物の入った袋がそのまま地上に落ち、あたり一面を汚物まみれにする)









