石原慎太郎が12年前に予言した「公明は足手まとい」。高市自民でようやく訪れる“歴史の大転換”

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公明党の連立離脱により「高市首相」の誕生が危ぶまれる中にあって、再編の気配を強める政界。四半世紀以上にわたる「自公体制」が崩れた今、我が国の政治はとこに向かおうとしているのでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、自民党の新たな行き先を検討。さらに「高市自民」が我が国にもたらす可能性がある「歴史的転換」を考察しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【日本】公明党の政権離脱で、高市新政権は歴史の大転換を迎える

公明党の政権離脱で、高市新政権は歴史の大転換を迎える

「厳しい戦い覚悟」「行き詰まって解散・総選挙なら苦しい」…公明連立離脱、選挙協力の行方に懸念

10月20日にも行われると目されている首班指名に向けて、与野党が駆け引きを活発化させています。

激震が走ったのは10月10日、公明党の斉藤鉄夫代表が長年の連立与党からの離脱方針を高市総裁に通告したことがきっかけでした。これにより、初の女性首相誕生と言われていた高市氏が、そもそも首相に選ばれるかどうかが微妙な状況になったわけです。

以後、立憲民主党は政権交代を目指して国民民主党や維新に秋波を送り、自民党もまた、高市総裁が連立を視野に維新などと政策協議に入ることで一致しました。

高市総裁、維新・吉村代表と連立視野に政策協議に入ることで一致…首相指名への協力要請

公明党の政権離脱で、自民党の一部の議員からは、以後の選挙でかなりの議員が苦戦すると悲鳴を上げ、なかには「総裁選をやりなおすべきだ」などという声すら上がりました。

高市総裁も公明党の離脱は自分の責任だと語りましたが、実際には、国民の多くが公明党と自民党が連立を組むのには無理があると思っていたと思われます。

ヤフーの子会社であるシンクタンクの紀尾井町戦略研究所株式会社が10月12日に行った、全国の18歳以上の1,000人を対象とした緊急オンライン調査では、連立から公明党が離脱したことについて「良かったと思う」と回答した人が75%に達し、「良くなかったと思う」の11%に大差をつけました。

連立から公明離脱「良かったと思う」75%「良くなかったと思う」11%

しかも、自民党が単独・あるいは他党との連立により、政権に居続けることを望む回答は59.4%で、野党のみの連立政権を望む(22.1%)を大きく引き離しており、多くの回答者が引き続き自民党を政権与党の座にあることを期待しています。

要するに、公明党が政権から離れたことで、かえって自民党の人気が上がる可能性があるということが見えてきたのです。

公明党のリベラルな主張は、時に自民党の岩盤保守層から非常に嫌われていました。今回の自民党総裁選挙でも、高市氏の歴史認識や靖国参拝を問題視し、牽制していました。

最終的に、公明党が政権離脱の決め手になったのは、萩生田光一幹事長代行の起用など、政治と金の問題への自民党執行部の対応を問題視したと言われています。公明党の斉藤代表自身、「政治とカネに関する基本姿勢で意見の相違があった」と述べています。

「あえての起用」自民・高市早苗氏、萩生田幹事長代行の登用理由を説明 公明は反発

もっとも、萩生田氏は党則上の処分措置が取られており、しかも国政選挙で有権者の審判を受けて当選しています。

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